「想定より自由だった」2026年F1レギュレーション マクラーレン重鎮が驚く各チームの独創性と“マカレナ”の衝撃

2026年04月30日(木)19:06 pm

記事要約


・2026年F1レギュレーションが想定以上の設計自由度を生む実態

・各チームで分かれる革新的コンセプトと設計アプローチの多様化

・CAD主導設計下でも発揮される創造性と技術的差異の顕在化



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マクラーレンF1のチーフ・テクニカル・オフィサー(CTO)であるロブ・マーシャルは、批判の多いF1の2026年レギュレーションについて、エンジニアが当初予想していたよりもはるかに大きな設計の自由度が残されていると語った。

■「厳格なルール」のはずが広がった設計自由度

「我々は、レギュレーションはかなり厳しいものになると予想していました」と、マクラーレンの設計部門を率いるマーシャルは語る。

「これまでは、大量の数値やデータが紙に書かれており、それがある程度の“従うべき枠組み”を決定していました。ですが今は、非常に複雑なCADモデルが山ほどあり、一見すると、それに基づいて創造性を発揮するのははるかに難しく感じられます。なぜなら、モデルが勝手にマシンを設計してしまうように見えるからです」

しかしマーシャルは、実際のグリッド上の状況は大きく異なっていると述べた。

「他チームのマシンを見たとき、かなり異なるソリューション(コンセプト)が採用されていて、中には特に興味深いものもいくつかありました」

■各チームで分かれた個性的な設計アプローチ

彼はいくつかの注目すべきコンセプトを挙げた。

「アウディのサイドポッド※は非常に興味深いです。独自のソリューションを採用しており、他とは一線を画しています。我々はありふれた形状を流用してくるものと考えていましたが、明らかにそうではありませんでした。
アストンマーティンのサスペンションジオメトリー※も特筆すべきです。リアサスペンション※はかなり野心的な設計で、とても面白い。注目に値する明確な理由があります。フロントサスペンション※も非常に興味深く、我々が昨年取り組んでいたものから着想を得たのかもしれません」

 ※サイドポッド→マシンの両側面にある車体パーツ エンジンなどを冷却する役割と、ダウンフォース(車体を路面に押し付ける力)を発生させる空力的な役割を併せ持つ

 ※サスペンションジオメトリー→タイヤを路面に正しく接地させたり、空気の流れを有利に利用したりするための「足回りのレイアウト(配置・設計)」のこと

 ※リアサスペンション→マシン後部の足回り(主に加速時に路面へ力を伝える働きに関わる)

 ※フロントサスペンション→マシン前部の足回り(主に曲がる時の安定性や旋回性能に関わる)

マーシャルはフェラーリのアプローチにも言及した。

「フェラーリのリアウイングを見た誰もが『なるほど、その手があったか』と思ったはずです」

これは、現在レッドブルもテストしたと報じられている、通称『マカレナ(Macarena)』と呼ばれるウイングのことだ。

「巧妙な設計ゆえに、FIAにこれはルール違反にならないのかと尋ねたところ、『問題なし』との回答でした。
エキゾーストベント(排気口)にも独創的な設計要素が見られ、誰もが『これはかなり興味深い』と感じました。
フロントウイングも非常に特徴的ですが、チームによってさまざまな形状が見られます。誰もがフロントウイングはすべて同じ見た目になると思っていましたが、実際にはそうではありませんでした。」

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