伝統のモナコGPを迎えたモンテカルロのパドックは、ドライバーたちの契約を巡る噂や憶測で、早くも騒然とした雰囲気に包まれている。
シャルル・ルクレールはフェラーリとの契約を更新し、自身の将来に関する長期的な憶測に終止符を打ったばかりだが、その交渉過程で「他チームからオファーがあった」ことを明かした。
他チームからの具体的なアプローチの有無について問われると、ルクレールはこれを認めた。
「それはありました。事実です」
一方で、どのチームだったのかについては明言を避け、次のように語った。
「どのチームかは言いません。相手が言いたければ言えばいいですが。でも僕にとっては最初からフェラーリが唯一の選択肢でした」
チャンピオン争いができるマシンを提供できないフェラーリへの不満から、ルクレールにはアストンマーティンやメルセデス、さらにはレッドブルといったトップチームへの移籍の噂が浮上していたが、本人はあくまで“赤”でのタイトル獲得にこだわる姿勢を強調した。
「チームへの愛はとても大きいです。ただ、ドライバーにとって勝つことは常に重要であり、それがレースをする理由です」
「赤いマシンで勝つことは、僕にとって非常に特別な感覚です。これまでのF1キャリアのすべてを、それを達成するために捧げてきました」
契約に成績不振による解除条項(エグジットクローズ)などのパフォーマンス条項が含まれているかについては、明言を避けている。
「まだシーズンを通してタイトルを獲得できていません。契約の詳細には踏み込めませんが、そうした内容が議論の一部になっていたのは間違いありません」
ドライバーマーケットが再び活性化する中、ルイス・ハミルトンの動向にも注目が集まっている。
ハミルトンはフェラーリとの契約が2027年まで残っているものの、早くも契約延長の協議が始まっているとの見方を否定した。
「その件についてはまだ話す時期ではありません。時間は十分にありますし、今は考えてもいないし、交渉もしていません」
オリバー・ベアマンは、将来的なフェラーリ昇格の可能性を見据えつつも、現状への不満はないと語る。
今季はハースでチームメイトのエステバン・オコンを上回るパフォーマンスを見せているが、本人は冷静な姿勢を崩していない。
「落胆もしていないし、不満もありません。今起きていることすべてがキャリアの一部です。ハースでの仕事も楽しんでいますし、仮に2027年も残留することになっても悪いことだとは思いません。むしろ良いチャンスです」
しかし、来季の去就について問われると、「それは分かりません」と明言を避けた。
ドライバーマーケット最大のキーマンは、依然としてマックス・フェルスタッペンだ。
4度のF1ワールドチャンピオンであるフェルスタッペンは、レッドブルから2028年以降の契約延長について打診があったことを認めている。
「チームからアプローチがあったのは確かです。ただ、前回の契約からしばらくサインはしていません。それは普通のことです」
「今の僕にとって、それは最大の関心事ではありません。まだ2年以上契約が残っていますから。まずは、自分が2028年以降もF1を続けたいかどうかを決める必要があります。だから急いでいません。もし本気で急いでいたなら、今ごろ2040年まで契約していますよ。」
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