アストンマーティンF1のエイドリアン・ニューウェイ代表は、同チームの2026年型マシンが苦戦している要因の一つに、自身が推し進めた技術判断があると認めた。
その一方で、チームが待ち望んでいた大型アップグレードが、ついにハンガリーGPで投入されることも明かした。
アストンマーティンF1を率いる立場にあるニューウェイ代表だが、ここ数カ月は公の場に姿を見せる機会が限られていた。
さらに、健康問題を抱えていたことも明かし、アストンマーティン・ホンダのチーフ・トラックサイド・オフィサー(CTO)を務めるマイク・クラックが、公の場でより前面に出る役割を担ってきた理由を説明した。
「苦しい決断でした」
ニューウェイ代表は、シーズン前半に小規模なアップグレードを順次投入するのではなく、一つの大型アップグレードを待つというアストンマーティンの戦略について語った。
「他のチームがパフォーマンスを積み上げている中で、私たちは実質的に足踏みしてきました。結果として、レース週末を迎えるたびに、前回よりも苦しさが増しているように感じられることがあります」
「しかし、私たちはこれが正しい判断だと信じています。将来に向けた正しい投資だと考えています」
ニューウェイ代表は、アストンマーティンの問題は期待外れのマシンだけにとどまらず、はるかに根深いものだと認めた。
「私たちは、何年にもわたって継ぎはぎされ、その場しのぎで使われてきたツールやプロセスに頼っていました」とニューウェイ代表は説明した。
「その背景には、チームのルーツがジョーダンにあり、その後フォース・インディア、レーシングポイントを経て現在のアストンマーティンに至ったという経緯があります」
また、ニューウェイ代表は現行マシンの背景にある技術的な選択の一部について、自身の責任も認めた。
「空力面でも、私たちは大胆な方向に踏み込みました。そしてそれは、主に私が推し進めたものです」とニューウェイ代表は認めた。
「私たちが選んだ方向性が根本的に間違っているとは言いません。ただ、予想していなかった課題を生み出してしまいました」
待望のBスペック車は、ハンガリーGPで2台のマシンに投入される予定だと、67歳のニューウェイ代表は認めた。
「大規模な空力パッケージに、大幅な軽量化を組み合わせたものです。目標は、最低重量に近い水準まで軽量化することです」
ニューウェイ代表はまた、昨年の大部分と2026年のこれまでの期間に、体調不良の影響を受けていたとの報道も認めた。
「今は大丈夫ですが、難しい時期でした」とニューウェイ代表は語った。
「正直に言えば、昨年は100%の状態ではありませんでした。健康と仕事のバランスを、これまで以上に慎重に取る必要がありました」
ただしニューウェイ代表は、レース週末にクラックが前面に出る機会が増えているのは、チーム内の権限移譲を示すものではなく、意図された体制だと付け加えた。
「サーキットでチームを代表し、メディア対応を担うのは、まさにマイクの役割です。彼はそれを非常にうまくこなしています。その体制によって、私は自分が最も価値を発揮できるところに時間を集中できます」
ニューウェイ代表はまた、フェルナンド・アロンソの2027年以降の去就が、ハンガリーGPで投入されるパッケージの成果に左右される可能性があることも認めた。
「非常に重要です」とニューウェイ代表は語った。
「フェルナンドはこのアップグレードを本当に楽しみにしています。それが機能すれば、もう1シーズン、コックピットに残ってくれることを期待しています。彼の経験、マシンへの感覚、開発を導く能力を考えれば、チームにとって非常に大きな財産です。ただ、彼は明確で目に見える進歩を求めています。私たちが正しい方向へ確実に進んでいることを示せれば、フェルナンドは走り続ける決意を固めてくれるでしょう。」
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