【F1】ボルトレート、師匠アロンソの2026年F1批判に異なる見解「新しい時代に適応する必要がある」

2026年07月10日(金)7:32 am

記事要約


・ボルトレートが2026年規則への批判に異論

・アロンソはドライバー要素の低下を指摘

・若手が新時代への適応を主張


アウディF1の若手ドライバーであるガブリエル・ボルトレートが、2026年F1レギュレーションを巡る師フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン・ホンダ)の批判に対し、異なる見解を示した。

アロンソはイギリスGPで、2026年型マシンではドライバーの技量がオーバーテイクに与える影響が小さくなり、ブレーキング勝負やコーナーでの攻防よりも、バッテリーの使い方が重要になっていると指摘していた。

一方、アロンソのマネジメント会社「A14 Management」に所属するボルトレートは、現行規則への不満は行き過ぎだと考えている。

新世代マシンには従来とは異なる魅力があり、ドライバーは新たな時代を受け入れる必要があると主張した。

■アロンソは「ボタンを1つ押すだけ」と2026年マシンを批判

2026年F1レギュレーションでは、電動パワーの比重が高まり、エネルギーマネジメントがレースにおける大きな要素となっている。

この変化について、アロンソは、オーバーテイクにおけるドライバーの役割が低下しているとの懸念を示していた。

「前のマシンを追い抜くために、ドライバーの介入や才能は必要ありません。誰かをブレーキングで抜き去る必要も、アウトサイドから追い抜く必要もありません。リスクを冒す必要もないのです。ただボタンを1つ押すだけでいいのです」

アロンソは、かつてのF1マシンで求められていた大胆な攻防や、ドライバー同士の技量勝負が失われつつあるとの見方を示していた。

■ボルトレート「スポーツの魅力は失われていない」

しかし、ボルトレートは2026年マシンへの批判について異なる意見を持っている。

21歳のボルトレートは、F1の魅力は失われていないと強調した。

「このスポーツの魅力が失われたとは思いません。僕たちは今でも、コプス※を時速280kmで走っていますし、そこでは一瞬アクセルを戻さなければなりません。従来のウイング付きマシンでそこを全開で駆け抜けていた時とは、確かに感覚は違います」

※コプス(Copse)とは、イギリスGPの舞台であるシルバーストン・サーキットにある高速右コーナー(ターン1)の名称。

ボルトレートは、マシン特性の変化は認めながらも、現在のF1にも十分な難しさと魅力が存在すると説明した。

■新時代への適応を主張

ボルトレートは、2026年規則によってF1は新たな章に入ったと考えている。

「2026年のマシンによって、新たな章が開かれました。そして、もしまだ不満を言っている人がいるなら、もう慣れる必要があります。なぜなら、このルールは2030年まで続くからです」

「3年間不満を言い続けるのでしょうか? これが僕たちに与えられたものです。マシンは今でも楽しいです。ただ、以前とは違うだけです。僕たちは適応しなければなりません。それが人生というものです」

ボルトレートの発言は、アロンソの支援を受ける立場でありながら、2026年規則への評価で異なる見解を示した点でも注目されている。

一方で、ボルトレートはアロンソへの尊敬と感謝は変わらないと強調した。

スペイン紙『Mundo Deportivo(ムンド・デポルティーボ)』に対し、ボルトレートは次のように語った。

「アロンソとA14は、僕にとって非常に重要な存在です。F3では良いチームに加入する機会を与えてくれて、F2でも良いチームで戦うチャンスをくれました。そして、その後はF1での機会につながる扉を開いてくれました。彼らには常に感謝しています」

また、現在のF1グリッドで最も知性に優れたドライバーとして、アロンソの名を挙げた。

「その点において、フェルナンド・アロンソは全員よりもはるか先を行っています」

2026年規則への評価では意見が分かれたものの、ボルトレートにとってアロンソがキャリアを支えてきた重要な存在であることに変わりはない。

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