レッドブルF1の元代表であるクリスチャン・ホーナーのF1復帰を巡る憶測が続く中、元F1ドライバーのラルフ・シューマッハは、アストンマーティンへの加入について懐疑的な見方を示した。
ホーナーには、アストンマーティンやアルピーヌへの加入に加え、中国の自動車大手BYDが支援する「12番目のチーム」の新規参戦プロジェクトを率いる可能性も取り沙汰されている。
しかし、シューマッハは、実現にはいくつもの障害があると考えている。
シューマッハは、自身が解説者を務めるドイツのテレビ局『Sky Deutschland(スカイ・ドイツ)』で、ホーナーがアストンマーティンF1のチーム代表に就任する可能性について否定的な見解を示した。
「ホーナーがチーム代表として復帰する姿は想像できません。少なくとも、アストンマーティンのオーナーであるローレンス・ストロールのような人物の下ではないでしょう。うまくいくとは思えません。少なくとも私にはそう見えます」
一方、シューマッハは、元アウディF1代表のジョナサン・ウィートリーが、将来的にアストンマーティンF1のチーム代表に就くとの見方が広がっていることにも言及した。
「現在、彼についてはあまり話題になっていませんが、いずれ戻ってきて、そうした役職に就くと思っています。ホーナーがアストンマーティンで何をするというのでしょうか」
シューマッハは、ホーナーが次に選ぶチームでは、レッドブル時代以上の権限を求めるはずだと分析する。
「アストンマーティンへ行けば、再び強い上司の下で働くことになり、すべての自由が与えられるわけではありません。ホーナーは、おそらく株主になりたいのでしょう。再び解任され得る立場には戻りたくないと考えるのは自然なことです。その気持ちは誰もが理解できると思います」
そのためシューマッハは、中国の自動車大手BYDとの関係を巡る噂が今後も消えないとみている。
「BYDの話は、まだ続いていると思います。アルピーヌの名前も挙がっていますが、ホーナーが加わるには、その前にアルピーヌF1のアドバイザーであるフラビオ・ブリアトーレを取り巻く状況が変わる必要があります。それは簡単なことではないように思います」
一方、シューマッハは、ホーナーが再びF1で役割を担う資格は十分にあると強調した。
「実際に何があったのか、あるいは何もなかったのかにかかわらず、彼がF1で最も成功したチーム代表の一人であることを忘れてはいけません。だからこそ、彼には再びこの世界で役割を担う資格があります。彼はこのスポーツを熟知しており、すべてがどのように機能するのかを正確に理解しています。物議を醸す人物もまた、F1という大舞台の一部です。ホーナーのようなキャラクターは、この世界に必要な存在なのです」
さらにシューマッハは、メルセデスF1代表のトト・ウォルフもホーナーの不在を惜しんでいることを明かした。
「トトは彼にメッセージを送り、自分にとって最大のライバルだったけれど、それでも彼がいなくて寂しいという気持ちを伝えたそうです。あの2人は、本当に激しく戦い合っていましたからね」
シューマッハは、アストンマーティンF1にチーム代表のエイドリアン・ニューウェイがいることも、ホーナー加入を想像しにくい理由の一つだと指摘した。
「もちろん、何が起きても不思議ではありません。もしかすると、いつかストロールがチームを売却し、その時にはホーナーが再び候補に浮上する可能性はあります。」
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