2026年7月28日(火)・29日(水)の2日間、富士スピードウェイ(静岡県小山町)で、TGRハースF1チームが「TPC(旧型車テスト)」を実施している。走行車両は昨年型の「ハースVF-25」だ。
今回のTPCでは、昨年に続いて参加する坪井翔と、F1マシン初走行となる福住仁嶺がステアリングを握る。また、2年目を迎えた今年は有料イベントとなったが、当日券3,500円でF1マシンの走行を間近で観覧できる貴重な機会となっている。15歳以下は保護者同伴の場合に限り入場無料で、駐車券は1,000円となっている。
初日は雨模様となり、午後1時過ぎから雨が降る予報だったことから、走行スケジュールが変更された。
当初は午前9時から正午までTPC経験のある坪井が走行し、午後1時から福住がステアリングを握る予定だった。
しかし、路面がドライのうちに2人を走らせるため、9周ずつ交代しながら走行するプランに変更。午前のセッションも午後1時まで1時間延長された。
午後の走行は午後2時から予定されていたが、天候を考慮して午後2時30分に開始。ウェットタイヤを装着して走行し、路面状況の回復後にはドライタイヤでの走行も行われた。
現地には、小松礼雄(ハースF1チーム代表)、豊田章男(トヨタ自動車会長)、加地雅哉(TGRグローバルモータースポーツディレクター)の姿もあった。
小松礼雄(ハースF1チーム代表)、豊田章男(トヨタ自動車会長)、加地雅哉(TGRグローバルモータースポーツディレクター)(C)TopNews
坪井は、昨年に続いて富士スピードウェイで行われるTGRハースF1チームのTPCに参加した。
坪井は2024年のスーパーフォーミュラ王者で、SUPER GTのGT500クラスでは2021年、2023年、2024年、2025年と4度のタイトルを獲得している。TGRハース・ドライバー育成プログラムの一員として、再びF1マシンのステアリングを握った。
一方、福住にとっては今回が初のF1マシン走行となった。
福住はホンダの育成ドライバーとしてGP3やFIA F2での海外経験を持ち、2019年にはSUPER GTのGT300クラスでチャンピオンを獲得。スーパーフォーミュラとSUPER GTの両カテゴリーで優勝経験を持ち、現在はTOYOTA GAZOO RacingとROOKIE Racingから両カテゴリーに参戦している。
福住の今回の走行機会は、TGRハース・ドライバー育成プログラムを通じて実現した。
元F1ドライバーでル・マン24時間レースを3度制した中嶋一貴も会場を訪れ、2人の走行を見守った。現在、TOYOTA RACING GmbHの副会長を務める中嶋は、TGRハース・ドライバー育成プログラムで重要な役割を担っている。

TGRハースF1チーム、富士スピードウェイで2年目のTPC実施!F1初走行を終えた福住仁嶺と小松礼雄ハースF1チーム代表、豊田章男トヨタ自動車会長、坪井翔(C)TopNews.jp
F1マシン初走行を終えた福住は、加速やグリップの高さに衝撃を受け、走行中の無線で豊田会長に「やばいです」と伝えたことを明かした。
福住は、これまで経験してきたマシンとは比べものにならないほど高いパフォーマンスだったと振り返り、初走行を順調に終えられたことに安堵した。
坪井も、走り慣れた富士でF1マシンに集中できる環境や、家族やファンの前で走行できる機会に感謝を示した。
TPCは「Testing of Previous Cars」の略称で、過去のシーズンの技術規則に基づいて製造されたF1マシンを使用するテストを指す。2026年は、昨年型のVF-25もTPCで使用できる。
2026年のFIA競技規則では、各チームが実施できるTPCは年間最大20日間で、テスト中にコース上を走行できるTPC車両は1日1台のみと定められている。
TPCは、F1を目指すドライバーが実車で経験を積める貴重な機会であると同時に、エンジニアやメカニックをはじめとするチームスタッフの人材育成にもつながっている。
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