【アストンマーティンF1】アロンソ、ストロールに予選9勝2敗 大型アップデートで苦境脱出なるか

2026年08月12日(水)20:00 pm

記事要約


・慢性的な振動と信頼性の問題に苦しみ、チーム選手権で下位に低迷

・アロンソが予選9勝2敗、決勝6勝2敗でストロールを上回る前半戦

・大型アップデートと新仕様ホンダPUで後半戦の巻き返しへ


アストンマーティンの2026年前半戦は、慢性的な振動や信頼性の問題に苦しむ厳しいものとなった。

その中でもフェルナンド・アロンソは、チームメイト対決でランス・ストロールを予選9勝2敗、決勝6勝2敗と上回り、モナコGPではチームに今季唯一のポイントをもたらした。

夏休み前のハンガリーGPで投入した大型アップデートでは、明確な前進が見られた。さらに新仕様ホンダPUの投入も控えており、後半戦の巻き返しへ期待が高まっている。

■プレシーズンから続いた振動と信頼性の問題

アストンマーティンは、プレシーズンテストでの走行距離が全チームで最も少なかった。

AMR26はシャシーとホンダ製パワーユニット(PU)の双方に問題を抱え、開幕戦オーストラリアGPでは、慢性的な振動により両ドライバーが満足に走れない状況に陥った。

その後も問題の修正を進めたものの、マシンの性能はライバルに及ばない状態が続いた。

それでもアロンソは、モナコGPで積極的な戦略を採り、レース展開にも恵まれて10位に入り、チームに今季初ポイントをもたらした。

F1公式サイトが2026年前半戦を振り返った記事によると、アストンマーティンの得点はこの1ポイントのみで、チーム選手権では下から2番目に沈んでいる。

■アロンソ、予選9勝2敗と決勝6勝2敗

厳しいマシン状況の中でも、アロンソはストロールとのチームメイト対決で優位に立った。

予選では9勝2敗、決勝では6勝2敗と、いずれもアロンソが上回った。

オーストラリアGP、中国GP、バルセロナ・カタルーニャGPは両者ともリタイアしたため、決勝対決の集計対象から除外されている。

一方、ハンガリーGPではストロールが13位、アロンソが14位でフィニッシュし、このレースではストロールが先着した。

それでも前半戦全体では、アロンソが予選と決勝の双方でチームメイトを上回っている。

■大型アップデートで中団争いへ

前半戦で最も大きな転機となったのが、夏休み前のハンガリーGPだった。

アストンマーティンは、小規模な改良を段階的に投入するのではなく、大幅な変更を一度に導入する方針を選択した。

アストンマーティンF1のエイドリアン・ニューウェイ代表は、ライバルが性能を高める一方、チームが最初の10戦を実質的にアップデートなしで戦うことになるため、「苦しい決断」だったと認めている。

しかし、改良型AMR26はハンガリーで最も近いライバルとの差を縮め、今季初めて実力で中団勢と争える競争力を示した。

アロンソは「新しいマシンで作業を進めるための良い土台ができたと思います。後半戦が僕たちにとって選手権の新たなスタートになることを願っています」と手応えを語った。

■実走行とシミュレーションの相関にも手応え 新仕様ホンダPU投入へ

アストンマーティン・ホンダのアンバサダーを務めるペドロ・デ・ラ・ロサは、ハンガリーGPで投入された「Bスペック」について、予選時よりも決勝でのレースペースが良かったと評価している。

チームは、新パッケージで事前に実戦的なロングランを行っていなかったため、トラフィックの中でもエンジンやブレーキを適切に冷却できるかなど、多くの不確定要素を抱えたまま決勝を迎えた。

しかし、決勝では信頼性に問題はなく、課題だったタイヤの性能低下も抑えられていたという。

さらに、デ・ラ・ロサは「実走行とシミュレーションの相関は良好です」と説明した。

ファクトリーの予測と実際の走行結果が一致したことは、今後のマシン開発を進めるうえでも重要な材料となる。

さらにホンダの新仕様PUも、ハンガロリンクで行われた200kmのフィルミングデーで初走行を終えた。

明らかな問題は見られず、オランダGPでの投入が予定されている。

大型アップデートでシャシーに前進が見られ、実走行とシミュレーションの相関にも手応えを得たアストンマーティン。そこに新仕様ホンダPUが加わることで、後半戦にどこまで順位を上げられるかが注目される。

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