大きな期待を集めていたホンダの新仕様パワーユニット(PU)は、オランダGPでアストンマーティンが期待したほどの性能向上にはつながらなかった可能性がある。
現在、最大の弱点として浮上しているのがドライバビリティの問題だ。
予選19番手に終わったランス・ストロールは、率直な評価を口にした。
「改善を感じるかって? あまり感じません。少しは前進したかもしれませんが、十分ではありません。シャシー面では、かなりうまくやれていると思います。ブダペストでは大きく前進しました。次に本当に取り組む必要があるのは、ドライバビリティとパワーです。」
ストロールによると、最大の問題はブレーキング時やダウンシフト時のPUの挙動に一貫性がないことだという。
「ドライバビリティは悪いです。本当にひどいです。まるでくじ引きのようです。現時点では、コーナー進入時のエンジンブレーキが安定せず、ダウンシフトも頻繁に遅れています。ですから、問題はたくさんあります。」
一方、フェルナンド・アロンソは、アストンマーティン全体の進歩をより前向きに捉え、ここ2戦でトップとの差が大幅に縮まったと指摘した。
「ブダペストではQ2に進出し、ここではQ2進出まで0.1秒差でした。Q1トップとの差も、これまでで最も小さかったです。ピアストリは僕たちより1.3秒速かったです。以前はトップとの差が平均4.5秒でしたから、2戦で3秒以上縮めました。励みになります」
ただし、2度のF1世界王者であるアロンソも、ホンダのパッケージにはまだ大幅な改善が必要だとの認識を示した。
「ドライバビリティの改善は、ラップタイムを縮めるために必要な要素の一つです。しかし残念ながら、サーキットで僕たちにできることは、もうそれほどありません。ハードウェアやソフトウェアなど、必要な部分に大きな変更が加わることを期待するしかありません。その対応は日本で行う必要があり、一夜にして実現するものではありません」
そのうえでアロンソは、次戦イタリアGPに向け、さらに改善を進める必要があると続けた。
「まずはモンツァで、もう一段階前進する必要があります。このパッケージには、まだ最適化できる部分があります。」
ホンダF1のトラックサイド・ゼネラルマネージャー兼チーフエンジニアを務める折原伸太郎氏も、さらなる作業が必要だと認めた。
「本日は前向きなステップを踏むことができましたが、ドライバーが求める水準に向けては、まだやるべきことがあります。これらの改善が、短期・中期的な最優先事項です」
アストンマーティンのアンバサダーを務めるペドロ・デ・ラ・ロサは『DAZN』に対し、当面の課題は明確だと語った。
「新PUのドライバビリティ、特にブレーキング時とダウンシフト時の挙動を改善する必要があります」
さらにデ・ラ・ロサは、モンツァとバクーに向けたもう一つの優先課題も明らかにした。
「短期的な目標は、マシンを軽量化し、規定の最低重量に合わせることです。現在はウィリアムズと同様、最低重量を上回っています」
決勝では、アロンソが9位に入り2ポイントを獲得した一方、ストロールはマシンのハンドリングに問題を抱え、47周目でリタイアに終わった。
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