F1次世代PUは「いい音と小型バッテリー」純粋主義者ウォルフ代表もV8復活を支持 現行PUは「火災報知器のよう」

2026年08月29日(土)17:00 pm

記事要約


・ウォルフ代表、現行PUで優位も長期維持には否定的

・次世代PUはV8と小型バッテリーの構成を議論

・GPDA会長、今後2年間で内燃機関の比率が高まると予測


メルセデスF1のトト・ウォルフ代表は、F1の新パワーユニット(PU)規則で現在優位に立っているからといって、この方式を長期的に維持したいわけではないと語った。

メルセデスは、内燃機関と電動パワーを組み合わせた総合パッケージで最も高い競争力を示している。しかし、ウォルフ代表はドイツメディアの『f1-insider.com』に対し、次世代PUをめぐる協議がすでに進められていることを明かした。

「FIA会長のモハメド・ビン・スライエム、ステファノ・ドメニカリCEO、そしてほかのPUメーカーと話し合っています」

■ウォルフ代表、現行PUの音は「火災報知器のよう」

ウォルフ代表は、現行PUの一部の特徴を公然と批判している。

「スタート前にマシンが10秒間もエンジン回転数を上げ続けるのは耐えられません。火災報知器のような音です」と笑顔で語った。

ビン・スライエムFIA会長は、電動部分を大幅に縮小したV8エンジンへの回帰を公然と支持している。

「ビン・スライエム会長は、いい音のするV8エンジンと、より小型のバッテリーを望んでいます」とウォルフ代表は認めた。

ウォルフ代表によると、将来のPUについては、約1000馬力の出力のうち、内燃機関が約80%、電動部分が約20%を担う構成が議論されているという。

「現在、F1はその方向へ進んでいると思います。そして、純粋主義者として、私はその方向性が気に入っています」

■GPDA会長「今後2年間で多くの変化が起きる」

F1ドライバー組合(GPDA)のアレキサンダー・ブルツ会長は、現行規則の極端な部分を見直すうえで、ドライバーたちがすでに大きな役割を果たしていると語った。

「ドライバーや業界関係者から多くの不満が寄せられてきました」とオーストリア紙『Osterreich』に語った。

「GPDAの関与がなければ、規則が変更されることはなかったでしょう」

ブルツ会長は、今後もさらなる見直しが行われると説明した。

「ただし、PUメーカー間の公平性を考慮すると、抜本的な変更はできず、段階的に進めるしかありませんでした。今後2年間で多くの変化が起きます。内燃機関の比率は再び高まりますが、ハイブリッド部分は残ります」

また、ブルツ会長は、現在のF1の方向性に対するマックス・フェルスタッペンの不満にも理解を示した。

「規則をあまりにも大きく、あまりにも急速に変更しすぎたのかもしれません。」


【関連記事】
「クリップは髪につけるもの」ドメニカリCEO、F1の“純粋主義者”に反論 ビジネス成長を強調
ホンダF1、アロンソ残留を熱望「一緒に仕事を続けたい」渡辺HRC社長「ともに歴史をつくる」
アロンソ「明確な方向性が見えた」アストンマーティン改良に手応えも、ホンダ新PUは「少し振り出しに」
「失うものは何もない」婚約したばかりのラッセルがF1タイトル争いへ反撃 首位アントネッリは連続ミスに「気を引き締めるきっかけ」
速報【アルピーヌF1】コラピントとの契約延長を発表 ガスリーと2027年もコンビ継続 ブリアトーレ「このチームにふさわしい」
前後の記事
最新ニュースをもっと見る  >