F1でV8エンジンの復活に向けた動きが本格化するなか、ホンダは現時点で支持を明言せず、慎重な姿勢を示している。
メルセデスF1のトト・ウォルフ代表は、すでに現行のパワーユニット(PU)規定の見直しに前向きな考えを示している。FIAのモハメド・ビン・スライエム会長とF1のステファノ・ドメニカリCEOも、V8エンジンをベースとする新たなPUが、早ければ2030年にも導入される可能性を示唆している。
スペイン紙『Mundo Deportivo(ムンド・デポルティーボ)』から、V8エンジンへの回帰をめぐるホンダの立場を問われたホンダ・レーシング(HRC)の渡辺康治社長は、「どう思いますか?」と笑いながら問い返し、次のように説明した。
「とてもシンプルです。まず、FIAからはまだ正式な提案を何も受けていません。もちろん報道は読んでいますが、現時点では明確な回答をすることはできません」
そのうえで渡辺社長は、将来のレギュレーションにおいても、F1の技術が最先端かつ持続可能なものであることが重要だと強調した。
「F1は世界最高峰のモータースポーツですから、その技術は最先端かつ持続可能なものであるべきだと私たちは考えています。それが重要です。ただ、そのようなパワーユニットをどのように実現するかについては、柔軟に議論する用意があります」
一方、2026年にホンダ製PUを搭載して厳しいスタートを切ったアストンマーティンF1をめぐっては、将来のPU供給元に関する複数の憶測が浮上している。
スペインメディアは、チームオーナーのローレンス・ストロールが、将来的にカスタマーチームとしてメルセデス製PUの供給を受ける可能性を探るため、メルセデス側と接触したと報じている。
さらに、アストンマーティンが今後、ホンダの開発ペースは十分ではないと判断した場合には、レッドブル・フォードが供給元の選択肢になる可能性も取り沙汰されている。
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