2026年F1第14戦スペインGPの2日目、フリー走行3回目(FP3)でルイス・ハミルトン(フェラーリ)が最終ターンでクラッシュした。
ハミルトンはクラッシュ直前までセクター2で全体ベストを記録する速さを見せていたが、最終ターンのブレーキングでマシンを止めきれず、そのまま直進。コース外に設置されたクラッシュパッド(バリア)へ正面から突っ込んだ。
衝突によってフロントウイングが脱落したものの、ハミルトンはマシンを走らせ続け、落ちたフロントウイングを引きずりながらピットへ戻ろうとした。しかし、カーボン製のフロントウイングが右フロントタイヤに接触し続けたことでタイヤ表面が削られ、最終的にパンクした。
フェラーリは無線でマシンを安全な場所に止めるよう指示した。
フェラーリ「安全なところに止めてくれ」
ハミルトン「戻れるよ。ダメなら安全なところに止めるよ」
フェラーリ「右フロントがパンクしている。止めて」
ハミルトン「(パンクは)見えてる、見えてるよ」
ハミルトンはその後も走行を続けたが、最終的にはコース脇にマシンを止めた。損傷したフロントウイングを引きずりながら走行したため、コース上にはカーボン片など多くのデブリが落ちている可能性があり、セッションは赤旗中断となった。
通常、60分間で行われるF1のフリー走行では、赤旗が提示されてもセッション時間のカウントダウンは止まらない。しかし、今回は初開催となるマドリンクで、ハミルトンが衝突したクラッシュパッドの修復や確認に時間を要しており、このままでは残りの走行時間がほとんどなくなる状況となった。
そこでFIAは、残り15分38秒の時点で「セッションを一時的に停止」し、カウントダウンそのものを止める異例の措置を取った。初開催のサーキットで各チームにとって貴重な走行機会となるFP3だけに、コース修復後に残された15分38秒を確保する判断となった。すでに赤旗が出てから30分以上が経過しているが、日本時間20時32分にセッションは再開する。
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