今年初開催が予定されているF1ロシアGP(10月12日決勝)について、その開催に向けたサーキットの最終承認が来週にも下されることになるようだ。
ロシアGPの舞台となるソチ・サーキットの建設の遅れや、クリミア問題によるロシアの政治的状況悪化、さらにはウクライナでのマレーシア航空機撃墜事件などを受け、ロシアGPの開催に異議をとなえる声も少なくない状態となっている。
そして、今年のF1カレンダーにおいて、唯一「サーキットの承認」を前提とした「暫定スケジュール」という位置付けとされているのがロシアGPだ。
その一方で、ロシアGPの主催者は、来週に予定されているF1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)によるサーキット検査への準備はほぼすべて整ったとしている。
ロシアGPの主催責任者であるセルゲイ・ボロビョフは、『RIA Novosti(ロシア・ノーボスチ通信社)』に対して次のように語り、FIAの代表団が来週の19日(火)にサーキット検査を行うことを明らかにした。
「すでにご覧になった通り、塗装や清掃、そして各種機材の設置といった仕上げの作業が残っているだけで、サーキットはレース開催準備が整っている」
「8月19日にFIAがここへ来て、F1開催に向けた施設の承認決定を行うことになっている」とボロビョフは付け加えた。