ウィリアムズ・レーシングは、ローガン・サージェントに代えて新人のフランコ・コラピントを起用し、今週末のF1イタリアGPからアレックス・アルボンと共に戦うことを発表した。
■ジェームス・ボウルズ(チーム代表)のコメント
「シーズン中にドライバーを交代する決断は簡単ではありませんが、ウィリアムズが残りのシーズンでポイントを競うために最善の選択だと考えています。
我々は大規模なアップグレードを導入したばかりで、非常に競争の激しい中団争いでのポイント獲得のチャンスを最大化する必要があります。
また、ウィリアムズの若手ドライバー育成にも投資しており、フランコにはシーズン最後の9戦で彼の実力を示す素晴らしい機会が与えられます。
これは、ウィリアムズで全力を尽くしてきたローガンにとって、間違いなく信じられないほど厳しい決断です。我々は、彼の努力と前向きな姿勢に感謝しています。ローガンは依然として才能あるドライバーであり、我々は彼の今後のレースキャリア継続をサポートしていきます。
フランコは素晴らしいスピードと大きな可能性を秘めています。彼がF1でどんな活躍を見せてくれるか、今から楽しみです」
■F2ドライバーが続々とF1昇格
コラピントは、現在F2ランキング6位につけている21歳で、F1では23年ぶりのアルゼンチン人ドライバーとなる。また、ウィリアムズではカルロス・ロイテマン以来2人目のアルゼンチン人ドライバーとなる。
今年のF2ドライバーでは、現在ランキング7位のアンドレア・キミ・アントネッリが、今週末のイタリアGPでメルセデスから公式セッションデビューを飾り、来シーズンはルイス・ハミルトン(メルセデス)の後釜としてF1フルタイム参戦することが濃厚だ。
また、現ランキング15位のオリバー・ベアマン(19歳)は、今シーズン急遽フェラーリでF1デビューを果たし、印象的な走りを見せたことから、すでにハースと来シーズンのF1フルタイム参戦の契約を発表している。
ここ数年は、新人はマシンを壊してリスキーというイメージが定着してしまい、コストキャップ(予算上限)の観点からも安定した結果が期待できるベテランの起用が増えていたが、ここにきて若手にチャンスが巡ってきた。