記事要約
・Q1はマクラーレン勢が1-2、ノリスがトップタイムを記録
・Q2はラッセルが最速、角田はハジャーに0.099秒敗れてQ2敗退
・Q3はラッセルが今季初ポール、フェルスタッペンが2番手
2025年F1第10戦カナダGPがモントリオールのジル・ビルヌーブ・サーキットで1時間の予選が行われた。現地時間16時、天候は晴れ、気温20度、路面温度45度、路面コンディションは良好。
■Q1:角田裕毅、Q1突破!ローソン19番手、ガスリー20番手でQ1敗退
18分間の予選Q1トップ3は、ランド・ノリス(マクラーレン)、オスカー・ピアストリ(マクラーレン)、ルイス・ハミルトン(フェラーリ)だった。
■Q1:ホンダRBPT勢
ホンダ・レーシング(HRC)製のパワーユニット「ホンダRBPT」を搭載するレッドブルとレーシングブルズの4台は、以下のような結果となった。
マックス・フェルスタッペン(レッドブル)は5番手、アイザック・ハジャー(レーシングブルズ)は9番手、角田裕毅(レッドブル)は14番手で、いずれもQ2へ進出した。リアム・ローソン(レーシングブルズ)は19番手でQ1敗退となった。
しかし角田裕毅はFP3の赤旗中、オスカー・ピアストリ(マクラーレン)をオーバーテイクしたため、10グリッド降格が決定している。(詳細記事はこちら)
■予選Q1【F1カナダGP】
| 順位 | 車 | ドライバー チーム |
タイム差 前車差 |
|---|---|---|---|
| 1 |
4
|
ランド
ノリス
マクラーレン
|
1:11.826
|
| 2 |
81
|
オスカー
ピアストリ
マクラーレン
|
+0.113
+0.113
|
| 3 |
44
|
ルイス
ハミルトン
フェラーリ
|
+0.126
+0.013
|
| 4 |
16
|
シャルル
ルクレール
フェラーリ
|
+0.212
+0.086
|
| 5 |
1
|
マックス
フェルスタッペン
レッドブル
|
+0.228
+0.016
|
| 6 |
14
|
フェルナンド
アロンソ
アストンマーティン
|
+0.247
+0.019
|
| 7 |
63
|
ジョージ
ラッセル
メルセデス
|
+0.249
+0.002
|
| 8 |
23
|
アレクサンダー
アルボン
ウィリアムズ
|
+0.264
+0.015
|
| 9 |
6
|
アイザック
ハジャー
レーシングブルズ
|
+0.385
+0.121
|
| 10 |
43
|
フランコ
コラピント
アルピーヌ
|
+0.408
+0.023
|
| 11 |
12
|
アンドレア
キミ・アントネッリ
メルセデス
|
+0.453
+0.045
|
| 12 |
87
|
オリバー
ベアマン
ハース
|
+0.480
+0.027
|
| 13 |
27
|
ニコ
ヒュルケンベルグ
Kickザウバー
|
+0.497
+0.017
|
| 14 |
22
|
角田裕毅
レッドブル
|
+0.508
+0.011
|
| 15 |
31
|
エステバン
オコン
ハース
|
+0.552
+0.044
|
| Q1敗退 | 16 |
5
|
ガブリエル
ボルトレート
Kickザウバー
|
+0.559
+0.007
|
17 |
55
|
カルロス
サインツ
ウィリアムズ
|
+0.572
+0.013
|
18 |
18
|
ランス
ストロール
アストンマーティン
|
+0.691
+0.119
|
19 |
30
|
リアム
ローソン
レーシングブルズ
|
+0.699
+0.008
|
20 |
10
|
ピエール
ガスリー
アルピーヌ
|
+0.841
+0.142
|
■Q2:角田裕毅、ハジャーに0.099秒差でQ2脱落&10グリッド降格で“Wショック”
15分間の予選Q2トップ3は、ラッセル、ノリス、ルクレールだった。
■Q2:ホンダRBPT勢
フェルスタッペンは4番手、ハジャーは10番手で、いずれもQ3へ進出した。
角田裕毅は0.099秒差の11番手でQ2敗退。さらにFP3でペナルティが科せられ10グリッド降格が決定しているため、スターティンググリッドは最下位の予定だ。
■予選Q2【F1カナダGP】
| 順位 | 車 | ドライバー チーム |
タイム差 前車差 |
|---|---|---|---|
| 1 |
63
|
ジョージ
ラッセル
メルセデス
|
1:11.570
|
| 2 |
4
|
ランド
ノリス
マクラーレン
|
+0.029
+0.029
|
| 3 |
16
|
シャルル
ルクレール
フェラーリ
|
+0.056
+0.027
|
| 4 |
1
|
マックス
フェルスタッペン
レッドブル
|
+0.068
+0.012
|
| 5 |
81
|
オスカー
ピアストリ
マクラーレン
|
+0.145
+0.077
|
| 6 |
14
|
フェルナンド
アロンソ
アストンマーティン
|
+0.235
+0.090
|
| 7 |
44
|
ルイス
ハミルトン
フェラーリ
|
+0.315
+0.080
|
| 8 |
23
|
アレクサンダー
アルボン
ウィリアムズ
|
+0.322
+0.007
|
| 9 |
12
|
アンドレア
キミ・アントネッリ
メルセデス
|
+0.404
+0.082
|
| 10 |
6
|
アイザック
ハジャー
レーシングブルズ
|
+0.433
+0.029
|
| Q2敗退 | 11 |
22
|
角田裕毅
レッドブル
|
+0.532
+0.099
|
12 |
43
|
フランコ
コラピント
アルピーヌ
|
+0.572
+0.040
|
13 |
27
|
ニコ
ヒュルケンベルグ
Kickザウバー
|
+0.613
+0.041
|
14 |
87
|
オリバー
ベアマン
ハース
|
+0.770
+0.157
|
15 |
31
|
エステバン
オコン
ハース
|
+1.064
+0.294
|
■Q3:メルセデス復活の狼煙、ラッセル今季初ポール!
12分間の予選Q3でポールポジションを獲得したのはラッセルだった。自身6回目、今季初のポールポジションだ。2番手はフェルスタッペン、3番手はピアストリだった。
■Q3:ミディアムタイヤでポールポジション
Q3では4名がミディアムタイヤを選択。フロントロウに並んだラッセルとフェルスタッペン、4番手のキミ・アントネッリ(メルセデス)、6番手のフェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)がミディアムタイヤで、キミ・アントネッリは中古のミディアムタイヤだった。
明日はソフトタイヤを使っての2ストップレースになりそうだ。
■Q3:ラッセル、圧巻の最終アタックでポール獲得!
「素晴らしい走りだった」と本人も語った通り、ラッセルが見事な最終アタックを決め、予選Q3でポールポジションを獲得した。フェルスタッペンに0.160秒差をつける大差でのトップタイムは、全長の短いジル・ビルヌーブ・サーキットにおいては驚異的な結果だ。
■Q3:ピアストリが逆襲の3番手、ノリスはQ3失速で7番手
ピアストリは、週末の流れを一変させる走りで3番手タイムを記録。選手権争いを演じるチームメイトのノリスが7番手に沈んだことで、日曜決勝ではリードを広げるチャンスが広がった。
■Q3:アントネッリに初表彰台の期待、アロンソも上位狙う
新星キミ・アントネッリも上位争いに加わっており、F1初表彰台に期待がかかる。アロンソも好調を維持してさらなるポイント獲得を狙う。
■Q3:ルクレール&ノリス、Q3で悔しい結果に
一方、ルクレールは最終アタックでミスを犯し、タイヤのグリップが限界に達していたこともあり2回目のアタックは断念。ノリスも最終セクションでタイムを伸ばせず、両者ともにQ3の上位争いから脱落する結果となった。
■予選Q3【F1カナダGP】
| 順位 | 車 | ドライバー チーム |
タイム差 前車差 |
|---|---|---|---|
| 1 |
63
|
ジョージ
ラッセル
メルセデス
|
1:10.899
|
| 2 |
1
|
マックス
フェルスタッペン
レッドブル
|
+0.160
+0.160
|
| 3 |
81
|
オスカー
ピアストリ
マクラーレン
|
+0.221
+0.061
|
| 4 |
12
|
アンドレア
キミ・アントネッリ
メルセデス
|
+0.492
+0.271
|
| 5 |
44
|
ルイス
ハミルトン
フェラーリ
|
+0.627
+0.135
|
| 6 |
14
|
フェルナンド
アロンソ
アストンマーティン
|
+0.687
+0.060
|
| 7 |
4
|
ランド
ノリス
マクラーレン
|
+0.726
+0.039
|
| 8 |
16
|
シャルル
ルクレール
フェラーリ
|
+0.783
+0.057
|
| 9 |
6
|
アイザック
ハジャー
レーシングブルズ
|
+0.968
+0.185
|
| 10 |
23
|
アレクサンダー
アルボン
ウィリアムズ
|
+1.008
+0.040
|
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