記事要約
・メルセデスはラッセルとの契約発表をシルバーストンで行う可能性
・フェルスタッペン獲得の動き次第で、アントネッリの将来は不透明に
・元F1ドライバーは「裏で何か進行中」とし、マックス移籍の可能性を示唆
■ラッセルの契約発表は母国GPか?メルセデス代表ウルフ、F1シート確定へ前進も…フェルスタッペン次第で二転三転
2026年のF1に向けたメルセデスのドライバーラインアップを巡る憶測が過熱する中、トト・ウルフ代表がついに動き出す気配を見せている。
好調のジョージ・ラッセルとの契約延長交渉を意図的に先送りし、マックス・フェルスタッペンに“空席”を用意してきたとも言われるウルフだが、ここ数週間でレッドブル離脱に関する噂は沈静化してきている。
これは、モントリオールでポール・トゥ・ウィンを飾ったラッセルにとっては朗報だ。
独『Auto Motor und Sport』のミハエル・シュミット記者は「新契約はシルバーストンで発表される可能性が高い」と主張している。
■18歳アントネッリに不安の影
しかしこれにより、ラッセルを巡る不確定要素は消えたとしても、新人キミ・アントネッリの将来が不透明になるという指摘もある。
オーストリア紙『Osterreich』は「もしラッセルが残留するなら、アントネッリの去就は分からない」と報じている。
仮にフェルスタッペンとラッセルを組ませた場合、両者は過去に激しい火花を散らしたこともあるが、最近はお互いに敬意を抱くような言動も見られている。
一方、あるレッドブル関係者は「もしウルフがフェルスタッペンを獲得すれば、ドライバーを2人も変えることになる。なぜならフェルスタッペンはアントネッリを潰してしまうだろうからね」と語っており、若手とのコンビ実現には懐疑的な見方が根強い。過去にはセルジオ・ペレス、リアム・ローソン、そして今は角田裕毅がその差に苦労している。
■フェルスタッペン移籍の可能性はまだ消えていない?
元F1ドライバーでオランダ出身のロバート・ドーンボスは、母国の『Ziggo Sport』でこう警告している。
「裏ではまだ何かが進行している思います。ラッセルはレースに勝っているのに、なぜ契約が結ばれないのでしょうか?」
「私の予想では、今年中に何かが起きると思います。ウルフがマックスを獲得できない場合に限り、ラッセルと契約するのではないでしょうか」と語っている。
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