アレックス・パロウ(チップ・ガナッシ・レーシング・ホンダ)が2026年NTTインディカー・シリーズのチャンピオンに輝き、通算5度目の王座を獲得した。29歳での5度目のタイトル獲得は史上最年少記録となった。
さらにホンダもマニュファクチャラーズ選手権を制し、通算12度目のタイトルを決めた。

パロウは2021年に自身初のチャンピオンを獲得し、2023年から2026年まで4年連続でチャンピオンに輝いた。これで2004年から2007年に4連覇を達成したセバスチャン・ブルデーに並ぶシリーズ記録を樹立した。
また、5度目のタイトルを獲得した年齢でも新記録を更新。A.J.フォイトが1967年に32歳で5度目の王座を獲得した記録を上回り、シリーズ史上最年少で5度のチャンピオンに輝いた。
インディカーの歴史でパロウより多くタイトルを獲得しているのは、7度のA.J.フォイトと6度のスコット・ディクソンだけとなった。
パロウは次のように語った。
「信じられないです。このチームにはすべてを捧げてもらっています。このチームを本当に誇りに思います。またひとつチャンピオンシップを獲得できて素晴らしいですし、もう次のタイトルに向けて準備しています」
パロウのドライバーズタイトルとともに、ホンダも2026年インディカー・シリーズのマニュファクチャラーズ選手権を制し、通算12度目のタイトルを獲得した。
ミルウォーキーではシボレー勢が上位7台を占めたものの、シーズンを通じて積み重ねてきた成績によって、ホンダが最終戦を前にチャンピオンを確定させた。
パロウは今季、チップ・ガナッシ・レーシングのNo.10を駆り、残り1戦の時点で6勝、8回のポールポジションを記録。ホンダ勢を牽引し、ドライバーズ選手権とマニュファクチャラーズ選手権のダブルタイトル獲得に大きく貢献した。
最終戦を残した時点で、パロウは2026年シーズンの多くの主要部門でトップに立っている。
・優勝:6回
・ポールポジション:8回
・表彰台:7回
・トップ5フィニッシュ:12回
・トップ10フィニッシュ:14回
・ラップリーダーを記録したレース:12戦
・リードラップ:673周
・平均スタート順位:3.8番手
・平均フィニッシュ順位:6.5位
また、シーズンを1戦以上残して2年連続でタイトルを決めたのは、2005年から2007年のブルデー以来となった。

パロウのタイトル獲得によって、チップ・ガナッシ・レーシング(CGR)はインディカー・シリーズで史上最多となる通算18度目のドライバーズタイトルを獲得した。
CGR所属ドライバーとしてのタイトル獲得回数では、パロウの5回はスコット・ディクソンの6回に次ぐ歴代2位となる。
・スコット・ディクソン:6回
・アレックス・パロウ:5回
・ダリオ・フランキッティ:3回
・アレックス・ザナルディ:2回
・ファン・パブロ・モントーヤ:1回
・ジミー・バッサー:1回
タイトル争いとは別に、ミルウォーキーではパト・オワードが歴史的な記録を残した。
オワードは、日曜日に先に行われた第17戦「Snap-on Milwaukee Mile 250」で優勝。その後、土曜日に悪天候で中断されていた第16戦「Snap-on Makers and Fixers 250」の再開レースも制し、1日で2勝を挙げた。
インディカーで同じ日に2勝したのは、1981年6月28日にアトランタ・モーター・スピードウェイのダブルヘッダーを制したリック・メアーズ以来となる。

土曜日に開催された第16戦「Snap-on Makers and Fixers 250」は悪天候で中断され、日曜日に持ち越された。日曜日は先に第17戦「Snap-on Milwaukee Mile 250」が行われ、パロウは5位でフィニッシュ。その時点でランキング2位に97ポイント差をつけていた。
その後に再開された第16戦終了時点で54ポイント以上のリードを維持すればタイトルが決まる状況だったため、パロウは無理なバトルを避けながら10位でフィニッシュ。シーズン最終戦を1レース残して4年連続となるシリーズチャンピオンを確定させた。
パロウは、ミルウォーキーでマシンのハンドリングに苦しみながらも、タイトル獲得を最優先したレースを展開した。
「今日は僕たちにとって本当に悪いレースでした。ずっと苦しんでいました。でも、ただ集中して、走り続けました」
2026年シーズン最終戦「Mission Grand Prix of Monterey」は、カリフォルニア州のウェザーテック・レースウェイ・ラグナ・セカで開催される。
最終戦では、チップ・ガナッシ・レーシングのレジェンドであり、インディカーで2度のチャンピオンに輝いた故アレックス・ザナルディを称える特別カラーリングで参戦する。
「来週末が本当に楽しみです。1年の中で一番好きなサーキットですし、アレックス・ザナルディを称えるあの美しいカラーリングで走れることも楽しみにしています。」
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