気温30℃、路面温度54℃、湿度25%のドライコンディションの中、F1初開催の新サーキット「マドリンク」を舞台に、スペインGPの決勝レースが行われた。週末3日間の来場者数は35万3000人に上った。
アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)が優勝し、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)が2位、ランド・ノリス(マクラーレン)が3位。角田裕毅(レーシングブルズ)はスタート直後の接触でダメージを負い、14位でフィニッシュした。
スタートでジョージ・ラッセルとオスカー・ピアストリが接触し、ピアストリはフロントウイング左側のエンドプレートを破損。ターン1ではカルロス・サインツがタイヤをロックさせ、角田に接触した。
上位ではコース外走行をめぐり、順位を戻す場面もあった。2番手に上がったフェルスタッペンは接触回避だったと抗議したものの、アントネッリとルイス・ハミルトンを先行させて4番手に後退。その後、ハミルトンを抜き返した。
ハミルトンはウォールへの接触を報告した後、「ブレーキがありません」と訴え、ピットへ戻ってリタイアした。
フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン・ホンダ)もサインツとの接触で左フロントにダメージを負った。無線では「スタートで2台とぶつかって、今度は僕を壁にぶつけようとしました!」と怒りをあらわにした。サインツには、この接触で5秒ペナルティが科された。
ランス・ストロール(アストンマーティン・ホンダ)がターン20で停止し、バーチャル・セーフティカー(VSC)が導入された。
フェルスタッペン、アントネッリ、ラッセルはこのタイミングでタイヤを交換。アロンソもピットに入り、タイヤとフロントウイングを交換した。
一方、ノリスはVSC導入時にすでにピット入口を通過しており、ピットインはVSC解除後となった。さらにタイヤが外れず、交換作業に7秒を要して首位から5番手に後退。ステイアウトしたシャルル・ルクレールが首位に立った。
ハードタイヤからミディアムタイヤに交換したラッセルは「なぜステイアウトしなかったんですか?」と不満を示し、2度目のタイヤ交換でも「なぜピットに入ったんですか?ノリスを抑えられたのに」とチームの判断を疑問視した。
33周目には、1周遅れとなっていたセルジオ・ペレスがウォーターシステムの問題でガレージへ戻りリタイアした。
角田はスタート時に17番手まで順位を落としたが、ステイアウトで14番手へ浮上。38周目にハードタイヤからミディアムタイヤへ交換し、作業時間は2.7秒。前後のマシンとは間隔が開いており、その順位を維持した。
46周目には、2周遅れとなっていたサインツが母国レースでリタイアした。
終盤はルクレール、アントネッリ、フェルスタッペン、ノリスの4台が接近。48周目にルクレールが初めてピットインし、ハードタイヤからソフトタイヤへ交換して首位から4番手に後退した。
首位に立ったアントネッリは「ターン7で壁に当たりました」と報告したが、チームは問題ないと伝えた。
ファステストラップを更新しながら追うノリスだったが、タイヤをロックさせてコースアウトし、貴重なタイムを失う場面もあった。フェルスタッペンもターン5でコースを外れ、ノリスに攻められたものの、2番手を守った。
6番手を走っていたピエール・ガスリーは、最終周に入る直前までタイヤ交換を遅らせた。最後の1周をソフトタイヤで走って12位でフィニッシュ。チェッカー後にピットレーン違反で5秒ペナルティを受けたが、順位は変わらなかった。
アントネッリが逃げ切り、今季8勝目を挙げた。フェルスタッペンが4.351秒差の2位、ノリスが5.089秒差の3位となった。
4位ルクレール、5位ラッセル、6位リアム・ローソン、7位フランコ・コラピント、8位ピアストリと続いた。アービッド・リンドブラッドが9位、ニコ・ヒュルケンベルグが10位に入り、貴重なポイントを獲得した。
角田はダメージを抱えながら1周遅れの14位で完走し、アロンソは2周遅れの17位。サインツ、セルジオ・ペレス、ストロール、ハミルトンの4台がリタイアとなった。
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