クリスチャン・ホーナーは、新たな自伝『Drive』の10月22日発売を前に、再びF1の話題を集めている。元レッドブルF1代表のホーナーは、著書の抜粋を通じてチームで過ごした20年間で特に難しかった人間関係を振り返っている。
その中で、現在アストンマーティンF1のチーム代表兼マネージング・テクニカル・パートナーを務めるエイドリアン・ニューウェイ代表が、大きく取り上げられている。
ホーナーは「私は彼を支え、彼も私を支えてくれていると信じていました」と書いたとされる。
「しかし、逆境の最初の兆しで、エイドリアンは船を降りようとしました」
2014年にフェラーリから誘いを受けた際、ニューウェイが退団を検討したことで、二人の関係に対する見方が変わったという。52歳のホーナーは「とても悲しく感じました」と記した。
「もう彼を頼れませんでした。私たちのパートナーシップは、以前に信じていたほど強固ではありませんでした」
元レッドブルF1アドバイザーのヘルムート・マルコ博士も、特に厳しい批判の対象となっている。ホーナーは、自身が最終的にレッドブルを解任される少し前、マルコ博士が自宅に滞在していたと振り返った。
「数日前、彼は私の家に泊まり、家族と時間を過ごしていました。それでも、何ひとつ話は出ませんでした」
一方で、自身がレッドブルで最初の機会を得るうえで、マルコ博士が重要な存在だったことは認めている。しかし、レッドブル共同創業者のディートリッヒ・マテシッツの死後、二人の関係は大きく変わったという。
「終盤、特にディートリッヒが亡くなった後、彼には実質的な役割がありませんでした。彼はいつも私を自分の弟子だと見ていたのだと思います」
レッドブルの若手ドライバーへの対応についても、厳しい見方を示した。
「私なら、あのような対応はしません。いつも私が面倒な後始末をしているように感じました」
マックス・フェルスタッペンの加入を巡っても、意見の相違があったという。
ホーナーによれば、父ヨス・フェルスタッペンへの懸念から、マルコ博士は当初、当時10代だったマックスとの契約に難色を示した。「ホーナーは、マルコ博士が『この選手はいらない。』と語ったと記している。
ホーナーは、自身の評価についても率直だ。
「私は少し、好き嫌いが分かれる人物かもしれません。誰からも好かれるタイプではないことは分かっています。全員に好かれるなんて不可能です」
レッドブルからの解任理由については、最後まで明確な説明を受けなかったという。
「チームのパフォーマンスが少し落ちたと彼らが感じていた、ということ以外に、明確な説明はありませんでした」
さらに問いただすと「レッドブル・レーシングというより、クリスチャン・ホーナー・レーシングになっていた」と言われたという。
自身の退任後のレッドブルについても厳しい見方を示し、2005年から率いてきたチームは「勢い、存在感、活気を失った」と述べた。
そして、数々の論争を経験してきたホーナーは、自身に対する世間の見方について、こんな言葉を残している。
「結局、ダース・ベイダーだってヘルメットを脱げば、ひとりの人間です。そして、みんな彼を好きになります。」
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