F1第19戦アメリカGP(サーキット・オブ・ジ・アメリカズ)が2日目を迎え、午前中に行われたスプリントに続き、決勝グリッドを決める予選が行われた。
●【2024F1第19戦アメリカGP】全セッションの結果・タイムスケジュール
【Q1:大波乱!ハミルトン、まさかのQ1敗退!アロンソが一喝のローソンが3番手!】
18分間の予選Q1トップはマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、2番手はシャルル・ルクレール(フェラーリ)、3番手はリアム・ローソン(RB)だった。
ローソンは先ほどのスプリントで、ストレート上でやや危険なブロックをしたため、フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)に「バカ」と言われ、スプリント後にアロンソがローソンに詰め寄る場面が見られたが、ローソンは萎縮することなく、結果を残そうと必死にアピールを続ける。
なお、ローソンはパワーユニット(PU)交換のため、最後尾スタートが決まっている。
■ハミルトン、Q1敗退!
衝撃なのは、ルイス・ハミルトン(メルセデス)がQ1で敗退したことだ。昨日のスプリント予選では1周アタックで速そうに見えたが、大番狂わせとなった。ハミルトンは16番手までしか順位を上げることができなかった。
リプレイを観ると、ハミルトンはターン12で滑ってしまいタイムを失っていた。しかし、それがなくてもQ1を通過するほどの速さはなかったように見える。メルセデスのマシン『W15』は暑さに弱いが、それでも昨日は7番グリッドにつけていたため、Q1敗退は驚きだ。
HRC Sakuraで製造されているHRC(ホンダ・レーシング)製パワーユニット『ホンダRBPT』勢は、以下の通り。
1番手 マックス・フェルスタッペン(レッドブル)
3番手 リアム・ローソン(RB)
9番手 セルジオ・ペレス(レッドブル)
11番手 角田裕毅(RB)
■F1アメリカGP:予選Q1敗退
16 A.アルボン(ウィリアムズ)
17 F.コラピント(ウィリアムズ)
18 V.ボッタス(Kickザウバー)
19 L.ハミルトン(メルセデス)
20 G.ジョウ(Kickザウバー)
【Q2:角田裕毅、ローソンのアシストを受けるも11番手でQ2敗退】
15分間の予選Q2トップはフェルスタッペン、2番手はサインツ、3番手はノリスだった。
角田裕毅はQ2前、チーム経由の無線でリアム・ローソンにこう依頼した。「リアムに伝えて。スリップストリームをくれる時はコース左側に寄って」。つまりレコードラインを外してくれないと自分のタイヤが汚れてしまうということだ。しかし、角田は11番手でQ3進出は叶わなかった。
先ほどのQ1で3番手タイムを出したローソンだが、PU交換のため最後尾スタートが決まっているため、このQ2ではPUに負担のかかるムダな走行距離を使わないよう、ノータイムで終えている。
今朝のスプリントでは8位でポイントを獲得したニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)だったが、12番手でQ2敗退となった。
『ホンダRBPT』勢は、以下の通り。
1番手 マックス・フェルスタッペン(レッドブル)
5番手 セルジオ・ペレス(レッドブル)
11番手 角田裕毅(RB)
15番手 リアム・ローソン(RB)
■F1アメリカGP:予選Q2敗退
11 角田裕毅(RB)
12 N.ヒュルケンベルグ(ハース)
13 E.オコン(アルピーヌ)
14 L.ストロール(アストンマーティン)
15 L.ローソン(RB)
【Q3:ラッセルがクラッシュ!激闘の末にノリスがポール奪取!】
12分間のQ3でポールポジションを獲得したのはランド・ノリス(マクラーレン)、2番手はマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、3番手はカルロス・サインツ(フェラーリ)だった。
残り時間が0:00になった際、最後のアタックをしていたジョージ・ラッセル(メルセデス)が最終ターン手前でバリアに激しくクラッシュし、イエローフラッグが出された。
これで最後のアタックをしていた全ドライバーのアタックは無効となり、1回目のアタックで最速タイムを記録していたノリスがポールポジションを獲得。運が味方しているようだ。
『ホンダRBPT』勢は、以下の通り。
2番手 マックス・フェルスタッペン(レッドブル)
10番手 セルジオ・ペレス(レッドブル)
■F1アメリカGP:予選Q3
1 L.ノリス(マクラーレン)
2 M.フェルスタッペン(レッドブル)
3 C.サインツ(フェラーリ)
4 C.ルクレール(フェラーリ)
5 O.ピアストリ(マクラーレン)
6 G.ラッセル(メルセデス)
7 P.ガスリー(アルピーヌ)
8 F.アロンソ(アストンマーティン)
9 K.マグヌッセン(ハース)
10 S.ペレス(レッドブル)