・メキース代表が角田へのピット指示ミスを認め、謝罪
・ウェット想定の高ダウンフォース戦略が裏目に出る結果に
・アップグレードの手応えとチームの結束に自信を示す
F1ベルギーGP決勝を終え、レッドブル・レーシングの新代表ローラン・メキースは、コンディション予測に基づくセットアップの判断や、角田裕毅へのピット指示の遅れについて率直に語り、「完全に我々のミス」と謝罪した。一方で、マシンのアップグレードに対する手応えと、現場で感じたチームの結束力には大きな自信を示した。
「今日はウェットでほとんど走れなかったのは、我々にとって不利に働きました。予選前にウェットレースを見越してダウンフォースを増やしたのですが、実際はほぼドライでのレースになってしまい、それが影響したのは間違いありません。それもレースの一部です。
ドライコンディションでは、マックスがオーバーテイクするのは非常に難しく、毎周シャルルの真後ろに張りついていましたが、このコンディションでは抜くのは不可能でした。
そしてユウキ(角田裕毅)に関しては完全に我々のミスです。マックスと同じ周にダブルストップさせる予定で、クルーの準備も万端だったのですが、無線での呼び出しが遅れてしまい、ピット入口を通過した後になってしまいました。その1周の差が非常に大きく、スリックタイヤへの交換が遅れたことでポジションを失い、ポイント争いから脱落してしまいました。
とはいえ、ポジティブな面もあります。アップグレードパッケージにはチームも満足していて、マシンのパフォーマンスが向上したことは間違いありません。もちろん、すべての弱点が解消されたわけではありませんが、前進であることは間違いありません。
2週間ファクトリーに滞在したことで多くのメンバーと顔を合わせてきましたが、今回こうしてレースチームとともに現場に入り、プロセスや流れを直接見ることができたのはとても有意義でした。さすがは世界トップレベルの組織であり、非常に結束の強い素晴らしいチームです。
このあとすぐに迎えるハンガリーGPでは、また全く異なる特性のサーキットでの戦いになります。どこまでできるか楽しみにしています。」
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