・フェラーリは中国GP予選でメルセデスとの差を約0.4秒まで縮め、バスールは開発が正しい方向に進んでいると手応えを示した。
・ハミルトンはメルセデスが本来の力を見せていない可能性を指摘し、実力差の判断は次戦予選まで分からないと語った。
・中国GP決勝ではメルセデスが優勢を維持し、フェラーリ勢は優勝したアントネッリに25秒以上の差をつけられた。
この日の大きな注目点は、フェラーリがメルセデスとの差を縮めつつあることだった。ルイス・ハミルトンは予選3番手を獲得し、チーム代表のフレデリック・バスールによれば、その差はオーストラリアGPでの約0.8秒から、中国GP予選では約0.4秒にまで縮まったという。
「我々は正しい方向に進んでいます」とバスールは語った。
「ただし、ストレートではまだ彼らの方が少し速いですね。スプリントでは2周ほど戦うことができましたし、決勝ではさらに良い結果を目指したいと思います」
しかし、ハミルトンはメルセデスがまだすべてを見せていないと考えている。
「僕は長年メルセデスにいたので、あのチームのことはよく分かっています」とハミルトンは語った。
「予選では、いわば昔の“パーティーモード”のような特別なモードを使うことができるのです。ただし、そのモードは決勝では使えません。もしかすると、今回はそのモードを使っていなかったのかもしれません。だから、その点は鵜呑みにするべきではありません。我々が少し近づいているのは嬉しいことですが、それが本当に実力差の縮まりなのかどうかは、次のレースの予選で明らかになるでしょう」
一方、メルセデス代表のトト・ウォルフは、差を過度に強調すべきではないとし、フェラーリは「0.3秒ないし0.4秒後方にいる」と述べ、今後は激しい戦いになるとの見方を示した。また、ハミルトンが再びドライビングを楽しんでいる様子を喜んでいるとも語った。
「昨夜、ハミルトンとはメッセージのやり取りをしました。彼が新レギュレーションのマシンでドライビングを楽しんでいるのを見ることができて、とても嬉しく思っています」
フェラーリ内部でも、ドライバー同士の競争は激しさを増している。スプリントでは、シャルル・ルクレールがハミルトンのレース運びについて無線で苛立ちをあらわにする場面もあった。しかし、バスールはこれを歓迎している。
「両ドライバーが互いにプッシュし合うことで、マシンはより速くなります」
「チーム内での競争は、チーム全体のパフォーマンス向上につながるのです」
第2戦中国GP決勝でも、フェラーリはチーム内で激しいバトルを繰り広げ、再びメルセデスと接戦を演じた。
最終的にハミルトンが3位、シャルル・ルクレールが4位でフィニッシュ。19歳で初優勝を果たしたアントネッリ(メルセデス)には、それぞれ25秒、28秒差をつけられ、その差の大きさが改めて浮き彫りとなった。
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