・ウィリアムズはマシン軽量化によりマイアミで競争力向上、サインツも進化を評価
・新レギュレーションの効果は限定的で、本格改善はシーズン後半戦以降の見通し
・最大10kg軽量化の余地も、コスト制限で段階的導入へ
ウィリアムズが、2026年序盤の苦戦を経てマイアミGPで前進を見せた。そのアップグレードの中心は、シンプルに車重の軽量化にあった。
ウィリアムズのドライバーであるカルロス・サインツは、少なくとも4月のインターバル前よりペースが向上していると語っている。
「良かった点は、巻き返すことができたことです。5週間前には太刀打ちできなかったハースよりも速くなりました。明るいニュースです」
しかし、GPDA(グランプリ・ドライバーズ・アソシエーション)の理事としての立場から、サインツはドライバー側の要望を受けて導入された新レギュレーションの微調整について、その効果は限定的と見ている。
「ほとんど何も変わっていません。変化が小さいことは分かっていました。FIAやチームがより大きな変更に踏み切るシーズン後半、あるいは来年まで待つ必要があります」
舞台裏では、ウィリアムズの進歩の多くは大規模な軽量化プログラムによるものだという。チーム代表のジェームズ・ボウルズが努力の成果を明かした。
「ファクトリーでのエンジニアリング作業によって、マシンから不要な重量をすべて取り除き、さらに10キロ分の軽量化余地を見出しました。ただし現在のコストキャップ(予算制限)のもとでは、それを一度にマシンへ反映させるのは効率的ではありません」
そのため、改良は段階的に導入される見込みだ。
「重量については、マイアミGPでは数キロの削減にとどまっていますが、基本的に各レースごとに同様の軽量化を進めていきます。事実上、製造を中止しているパーツをサーキットへ持ち込む際には慎重さも必要です。喜ぶべきことは、適切な重量になるようマシンを最適なレベルで設計できることが既に証明されている点です。適正な重量のマシンの投入が目標ですが、実際の投入には時間がかかります」
なお、ボウルズは、マイアミGPでの「数キロ」の軽量化について語る際に自身の腹部をさすりながら、冗談交じりにその“減量”を表現した。
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