アデレードF1復活案の舞台裏・・・首相自ら“電撃提案”も代替は実現せず

2026年03月21日(土)15:51 pm

記事要約


・中東2戦中止を受け、アデレードが代替開催地としてF1に正式提案した

・物流や承認問題などからF1は却下し、4月の代替レースは実施見送りとなった

・中止レースは今季後半に再開催案も浮上するが、過密日程の懸念がある


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■アデレードが“代替開催地”としてF1に名乗り

南オーストラリア州のピーター・マリナウスカス首相は、バーレーンGPとサウジアラビアGPの中止を受け、州都アデレード市街地でのF1開催復活を目指す大胆な提案を行っていたことを明らかにした。

同首相は最近、リバティ・メディア傘下のMotoGPと契約を結び、アデレードでの国際レース復活を正式に発表したばかりだった。だが、中東情勢の悪化により4月のレース中止が決まると、すぐにF1のCEOであるステファノ・ドメニカリに直接連絡を取ったという。

「この件については以前から少しずつ動いていましたが、中東情勢の緊迫化でイベント中止が決まった瞬間、すぐに電話をかけました。バーレーンとサウジアラビアでレースが行われないと分かったとき、『これはチャンスだ』と思ったんです」と、同首相はオーストラリアのラジオ局『Triple M』に語った。

マリナウスカス首相は、物流面で大きな課題がある中でも、南オーストラリア州なら迅速に対応できると強調した。

「すでにチームはそろっており、必要な試算も済んでいます。このスケジュールでコースを設営することも可能です」と説明した。

しかしF1側はこの提案を見送り、4月の代替レースは開催しない判断を下した。理由としては、短期間での準備の難しさや、アジアからオーストラリアへ機材を移動させる物流の複雑さが挙げられている。

著名キャスターのエディ・マグワイアは、F1のCEOドメニカリとともにいた際にこの電話を受けたと明かし、次のように語っている。

「かなり実現に近いところまでいっていました。彼はやるべきことをすべてやっていました。ただ、最終的にF1がノーと言ったのです」

さらに、アデレード市街地コースは現在、最新のF1開催に必要なFIA(国際自動車連盟)の承認を得ておらず、土壇場での復帰を阻む大きな障壁となっていた。

「公にはせず、勝つためにはまず挑戦しなければならないと思い、直接連絡したんです」とマリナウスカス首相は語った。

その後F1は、バーレーンGPとサウジアラビアGPの代替レースを実施しない方針を正式に発表した。F2やF1アカデミーといったサポートシリーズについても、代替開催は行われない見通しとなっている。

ただし、年内のどこかで中止レースを再スケジュールする可能性は完全には否定されていないという。

ドイツ誌『Sport Bild』によれば、F1は中止となったレースを今季後半に再開催する可能性を検討しており、9月末から10月初旬にかけて、アゼルバイジャンGPとシンガポールGPの間に組み込む案が浮上しているという。

ただしこの場合、週中開催や過密日程となる可能性もあり、チームにとっては大きな負担となることが予想される。

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