マクラーレンF1代表のアンドレア・ステラは、ハンガリーGPでオスカー・ピアストリの怒りに満ちた無線での発言を深刻視していない。
ただし、ワールドチャンピオンのランド・ノリスとコンビを組むピアストリのチーム内での立場については、引き続き疑問の声が上がっている。
ピアストリはレースのほぼ半分をリードしていたが、ピットストップ後にトラフィックに引っかかり、周回遅れのカルロス・サインツと接触したことでタイムを失った。
一方、自身のピットストップを終えたノリスは、ピアストリの前でコースに復帰した。
エンジニアのトム・スタラードが失ったタイムについて説明しようとした際、ピアストリは無線で怒りをあらわにした。
「今は本当に僕に話しかけないでくれ。ちなみに、そこまで考慮してくれてどうもありがとう」
ステラ代表は、レース後のブリーフィングまでにはピアストリが冷静さを取り戻していたと語った。
「レース直後、オスカーは無線でのコメントについて、怒りに任せた発言だったと説明しました」とステラ代表は語った。
「いくつかの不運な状況がありました。その一方で、クリアなトラックを得たランドのペースは本当に素晴らしいものでした。彼は1周あたり0.5秒ほど稼いでいたと思います。そのペースによって、ランドはオスカーの前でフィニッシュすることになりました」
ステラ代表は、マクラーレンの戦略がピアストリを不利にし、ノリスを優遇するためのものだったという見方を否定した。
「各車の差は非常に小さく、ある時点でライバルの動きをカバーするかどうかを決めなければなりませんでした」とステラ代表は語った。
「その後、オスカーは周回遅れのマシンを抜く際にタイムを失いました。同時に、ランドは驚異的なペースを示し、ピットストップを行ってもオスカーの前に戻れるだけのリードを築きました。私たちは今も、2人のドライバーをとても誇りに思っています」
ピアストリもその後、マクラーレンがサインツとの接触を予測することはできなかったと認めた。
「戦略面では、周回遅れのマシンとの接触まで想定して戦略を立てるわけではありません」とピアストリは語った。
「だから、チームを責めることはまったくできません」
それでも、この怒りの一幕は、2025年のタイトル争いで続いた両者の緊張を改めて浮き彫りにした。ピアストリには、将来的なレッドブル移籍説も根強く残っている。
元F1ドライバーで、ドイツの『Sky Deutschland(スカイ・ドイチュラント)』で解説者を務めるラルフ・シューマッハは、ワールドチャンピオンのノリスが今季初の優勝を飾ったことで、チーム内での立場が明確になったとみている。
「ノリスは間違いなく勝者です」とシューマッハは語った。
「昨年、状況を好転させてワールドチャンピオンになって以来、彼は真のリーダーになりました。彼は常に自分を限界まで追い込みますが、無理をしてミスを招くことはありません。 勝てない時には現実を受け入れ、チームと建設的に仕事を続けています。」
●【F1ハンガリーGP|ハイライト】ノリスが今季初優勝!ピアストリは無念のリタイア アストンマーティン・ホンダに復調の兆し
●フェルスタッペン、2027年の移籍先候補が狭まる ウェバーがピアストリ離脱説を否定
●ピアストリ「かつての神童」が謎の失速 元王者たちが突きつけるF1界の残酷な現実
TopNewsをフォロー・購読