元F1ドライバーのクリスチャン・アルバースは、マックス・フェルスタッペンの妥協を許さない姿勢を高く評価する一方、公の場でレッドブルやマシンを厳しく批判する姿勢は、時に行き過ぎることもあるとの見方を示した。
フェルスタッペンを巡っては、2027年もレッドブルに残留するかどうかが不透明な状況にあり、その去就には引き続き注目が集まっている。
アルバースは、同じオランダ出身のフェルスタッペンが見せる果敢な走りを称賛した。
その一例として、ハンガリーGPでのルイス・ハミルトンとの攻防を挙げている。
この大胆な仕掛けについて、ハミルトンへの特別な対抗心があったのかと問われると、アルバースは否定した。
「いいえ、彼は誰を相手にしても同じことをします。そこがマックスの素晴らしいところです。レッドブルが彼に高額な年俸を払っているのは、まさにそのためです。彼は毎周、すべてのコーナー、すべてのブレーキングポイントで戦い続けます」
一方、アルバースはオランダ紙『De Telegraaf(デ・テレグラーフ)』に対し、フェルスタッペンによるレッドブルとマシンへの率直な批判は、時に行き過ぎることがあると語った。
「マックスには良い面がたくさんありますが、マイナス面もあります。インタビューを見ていて、疑問に思うこともあります」
アルバースは、フェルスタッペンの正直さには価値があるものの、チームにとっては対応が難しい側面もあると説明した。
「最高のマシンを手に入れて勝ちたいと思っているドライバーは22人います。その一方で、彼がこれほど率直で正直であることは評価できます。彼は『これが気に入らない、あれも気に入らない』とはっきり言います。チームは、どうすればそれに適切に対応できるのでしょうか?」
アルバースは、フェルスタッペンが自身の置かれた状況に集中しすぎることがあるとの見方を示した。
「その点で、彼は自分自身に集中しすぎているため、ほかの21人のドライバーも勝って世界王者になりたいと思っていることを、あまり意識していないのだと思います。全員が最高のマシンを手にしているわけではありません。それでも、彼の妥協を許さない姿勢は評価できます」
アルバースは、RB22への批判を繰り返すのではなく、フェルスタッペンはレッドブルをもっと擁護すべきだとの意見にも同調した。
「私も少しそう思います。エイドリアン・ニューウェイを見ても分かるように、基本パッケージを何もないところから簡単に作り上げることはできません。手元にあるものを使って開発していかなければならないのです。自分の思い描く方向へ開発が進んでいなければ、フラストレーションがたまるのは理解できます。その一方で、ファクトリーでは1,000人が働いており、そのうち700人ほどは、おそらくフェルスタッペンと同じ方向を目指して仕事をしているのです」
レッドブルはここまで、フェルスタッペンによる厳しい批判を受け入れる姿勢を貫いてきた。それ自体が、2027年の去就が注目される4度のF1世界王者が、チーム内でいかに強い立場にあるかを物語っている。
●フェルスタッペン「ここにいる人たちと働くのが本当に好き」 レッドブルF1の再建論を否定、チームは第2の家族
●フェルスタッペン父「あなたは何も分かっていない」 レッドブルF1新契約報道を一蹴
●フェルスタッペン、母国オランダGPでレッドブル残留表明か 元F1ドライバー「移籍の選択肢は消えた」
TopNewsをフォロー・購読