F1オランダGPでフェラーリがルイス・ハミルトンとシャルル・ルクレールにチームオーダーを出さなかった判断をめぐり、意見が分かれている。元フェラーリエンジニアのルイジ・マッツォーラがチームの判断を擁護した一方、元F1ドライバーのティモ・グロックは、戦略を適切に実行できなかったと批判した。
ハミルトンはレース翌日の月曜日、オランダGP後の無線やテレビインタビューでチームを批判した際の口調について謝罪した。レースでは、ルクレールの後方でタイムを失ったことに不満を示していた。一方、メルセデスはアンドレア・キミ・アントネッリをジョージ・ラッセルの前に戻すチームオーダーを迅速に実行していた。
1988年から2009年までフェラーリに在籍し、ミハエル・シューマッハ時代にも深く関わったマッツォーラは、イタリアのテレビ局『Sky Italia(スカイ・イタリア)』に対し、フェラーリが2人の間に明確な序列を設けなかったのは正しい判断だったと語った。
「フェラーリはチームオーダーを出さなくて正解でした。もし出していれば、どちらか一方、あるいは2人ともが大きな不満を抱いたでしょう。ただ、私の見方では、チームオーダーを出す理由はありませんでした。実際のところ、ルイス・ハミルトンがタイトル争いに加わっているとは思いません。彼が選手権首位との差をもっと縮めない限り、2人のドライバーの間に明確な序列を設けるのは間違いです」
ハミルトンは現在、選手権首位のアントネッリと59ポイント差。ラッセルも同じく59ポイント差となっている。
一方、グロックは異なる見方を示した。ドイツのテレビ局『Sky Deutschland(スカイ・ドイツ)』で、フェラーリの対応について次のように語った。
「フェラーリには、いつも何かしら問題があります。今回は、完璧な戦略を実行できませんでした」
グロックは、フェラーリがすでに選手権争いを意識し、ハミルトンが失うポイントを最小限に抑えるべきだったと主張した。
「世界選手権の争いに加わりたいのであれば、ハミルトンがアントネッリに失うポイントをできる限り少なくし、理想的にはポイントを取り戻せる位置に置く必要があります。」
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