FIA(国際自動車連盟)のモハメド・ベン・スレイエム会長は、自身への対抗馬としてFIA会長選への出馬を検討しながら、最終的に断念したラリー界のレジェンド、カルロス・サインツSr.について、「理解していなかった」との見方を示した。
サインツSr.は、物議を醸したFIA会長選の過程で出馬を模索していた。この会長選をめぐっては、ベン・スレイエム会長の対立候補側から、立候補に関する規則によって、有力な対抗馬が事実上、投票まで進めない仕組みになっているとの批判も出ていた。
スペイン紙『AS』のインタビューで、かつてラリーで競い合ったサインツSr.がFIA会長を目指したことについて聞かれたベン・スレイエム会長は、次のように語った。
「カルロスは良い友人ですが、彼は理解していなかったと思います。もちろん、彼はFIAやモータースポーツについて誰よりもよく理解しています。しかし、FIA会長の仕事はスポーツだけではありません。モビリティもあれば、組織を運営する仕事もあり、世界中に245の加盟団体があります。1年365日、何の見返りも得ずに働き続ける仕事でもあります」
一方、息子のカルロス・サインツは、父が以前から望んでいたアウディへの移籍を真剣に検討したとの見方を否定した。サインツは最近、ウィリアムズへの残留を決めたばかりだ。
アウディ移籍のうわさについて聞かれると、サインツはこう答えた。
「いや、いつものパドックのうわさにすぎません。今年、僕はほかのチームへ行くことを真剣に考えたことは一度もなかったと断言できます」
しかし、元F1ドライバーのクリスチャン・ダナーは、ウィリアムズの状況について依然として懸念を抱いている。『motorsport-magazin.com』に対し、次のように語った。
「外から見えている以上に多くの問題があると思います。明らかに何かがおかしいです」
さらにダナーは、サインツの新たな契約期間をめぐって、本人とウィリアムズF1のジェームス・ボウルズ代表の説明に食い違いがあることも指摘した。
「今になってサインツは、複数年契約ではなく1年契約しか結んでいないと言っています。それに対してボウルズ代表は『いや、私たちは複数年契約を結んでいる』と話しました。つまり、サインツが事実とは違うことを言っているのか、それともウィリアムズが大きなミスを犯したのか、そのどちらかです。」
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