9月5日(土)、2026年F1第13戦イタリアGPの予選がモンツァ・サーキットで行われ、ピエール・ガスリー(アルピーヌ)がF1初のポールポジションを獲得した。
2番手はジョージ・ラッセル(メルセデス)、3番手はオスカー・ピアストリ(マクラーレン)。レーシングブルズの角田裕毅は、燃料漏れの修復を終えて予選に出走したものの、Q1で敗退した。
モンツァは長いストレートが多く、平均速度も高い高速コースだ。そのため、前を走るマシンの後方に入り、空気抵抗を減らす「トウ」の効果が特に大きい。
各チームが2台で連携し、チームメイト同士でトウを与え合うなか、ガスリーは最後のアタックでトップタイムを記録。激しい“トウ合戦”を制し、大逆転で自身初のポールポジションをつかんだ。
Q1は気温32℃、路面温度54℃、湿度41%のドライコンディションでスタート。22台が出走し、17番手以下の6台が敗退となる。
角田は燃料漏れの修復を終え、無事にコースイン。リアム・ローソン(レッドブル)とラッセルがミディアムタイヤを選び、その他のドライバーはソフトタイヤで走行を開始した。
序盤はマックス・フェルスタッペン(レッドブル)がトップに立ち、ルイス・ハミルトン(フェラーリ)、ピアストリ、シャルル・ルクレール(フェラーリ)が僅差で続いた。
アルピーヌ勢はトウを効果的に活用し、ガスリーがトップタイムを記録。フランコ・コラピントも3番手に浮上した。
一方、フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン・ホンダ)はマシンに問題が発生し、残り2分の段階でコックピットを降りた。カルロス・サインツ(ウィリアムズ)は、チームメイトのアレクサンダー・アルボンのトウを利用した。
角田はチームメイトのアービッド・リンドブラッドにトウを与えたが、自身はタイムを伸ばせずQ1敗退。アルボン、バルテリ・ボッタス(キャデラック)、セルジオ・ペレス(キャデラック)、アロンソ、ランス・ストロール(アストンマーティン・ホンダ)も予選を終えた。
トップはガスリー。2番手にフェルスタッペン、3番手にランド・ノリス(マクラーレン)が入った。
Q2は気温34℃、路面温度52℃、湿度33%のドライコンディション。11番手以下の6台が敗退となる。
フェルスタッペンとサインツは中古のソフトタイヤでコースイン。フェルスタッペンは無線でリア周りの異常を訴え、コーナーでマシンが曲がらない症状を報告した。
最初のアタックではガスリーがトップに立ったが、ノリスとピアストリが相次いでタイムを更新。各車は新品ソフトタイヤに交換し、2回目のアタックへ向かった。
苦戦していたフェラーリ勢も、残り2分半で新品ソフトタイヤを投入。ルクレールが9番手、ハミルトンが10番手に入り、辛うじてQ3進出を決めた。
ローソンはトラフィックに阻まれ、フェルスタッペンのトウも利用したが、タイムを更新できずに敗退。ガブリエル・ボルトレート(アウディ)、オリバー・ベアマン(ハース)、ニコ・ヒュルケンベルグ(アウディ)、サインツ、エステバン・オコン(ハース)もQ2で姿を消した。
トップタイムはアンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)。2番手はピアストリ、3番手はノリスだった。
Q3も気温34℃、路面温度52℃、湿度33%のドライコンディション。各車が新品ソフトタイヤでコースインし、ポールポジションを懸けた戦いが始まった。
ラッセルはマシンについて「安定しない」と無線で報告。アントネッリはトウを使わずに6番手へ浮上した。フェルスタッペンは、偶然にもリンドブラッドの直後を走行する形となった。
最後のアタックに向け、各車は再び新品ソフトタイヤを投入。先頭でコースインしたピアストリは最初のシケインでコースアウトし、ノリスは狙っていたトウを得られなかった。
多くのチームが2台を連携させるなか、ラッセルはアントネッリのトウを利用して2番手へ浮上した。
一方のガスリーは、チームメイトのコラピントにトウを与えながら、自身はハミルトンのトウを利用。最後のアタックでトップタイムを叩き出し、ラッセルとピアストリを逆転した。
ガスリーはモンツァで激しい“トウ合戦”を制し、自身初のポールポジションを獲得した。
なお、母国レースを迎えたアントネッリは、パワーユニット交換数の上限超過により、決勝を最後尾からスタートする。Q1で敗退したアルボンも、グリッド降格ペナルティを受ける予定だ。
「最高でした。信じられないような予選でした。Q1の最初のラップから、マシンの感触が素晴らしかったです。本当にいいラップを走れたと感じました。
9年間、少しずつ努力を積み重ねながら、ポールポジション獲得を目指してきました。モンツァでF1初優勝を飾り、今度はここでF1初ポールを獲得できました」
「ピエール、本当におめでとうございます。もちろん、ポールポジションを獲得できなかったことには少し落胆しています。フェルスタッペンが前でアタックを開始したため少し状況が複雑になり、僕はやや近づきすぎてしまいました。それでも、アルピーヌがいい結果を残したのはうれしいです」
「最初のアタックは感触がよかったです。ピットレーンから先頭で出ていくドライバーがいるか様子を見ていましたが、誰も行きませんでした。ブレーキングを見誤ってタイヤをロックさせてしまいましたが、それでもいい結果を残せてよかったです。好結果は久しぶりですからね」
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