フェラーリのシャルル・ルクレールは、イタリアGPでの大クラッシュ後に追加の医療検査を受け、マドリードで開催されるF1スペインGPへの出走許可を得た。一方、残念な結果に終わった母国レースで表面化したフェラーリ内部の緊張も、和らいだようだ。
クラッシュ後に視覚の異常を訴えていたルクレールは、木曜日に次のように語った。
「大きな事故だったと感じました。でも、検査はすべて問題ありませんでした」
ただし、フェラーリはクラッシュの衝撃を受けた新型エンジン「ADUO-2」を詳しく調べるため、マシンから取り外した。ルクレールはマドリードで旧仕様のエンジンを使用する。
コース外では、ルクレール、チームメイトのルイス・ハミルトン、フェラーリF1のフレデリック・バスール代表の間で話し合いが行われ、モンツァ(イタリアGP)で生じた対立も沈静化に向かっているようだ。
ハミルトンはマドリードで、ルクレールと2人きりで率直に話し合ったと明かした。
「彼と僕の2人だけで向かい合って座り、そのことについて話しました。お互いに包み隠さず、正直に話しました。わだかまりは解消しましたし、もう前に進めます」
ルクレールも、オープニングラップのバトルで「やりすぎた」ことを認めた。
「でも、僕たちの良好な関係に影響はまったくありませんでしたし、今後も変わりません」
ハミルトンは月曜日にバスール代表とも話し合った。
「意見の違いはありますが、一緒に前へ進む道を見いだそうとしています」
ただし、ハミルトンがモンツァ後に求めていた、チームメイト同士のバトルに関するルールの明文化は、まだ実現していない。
ルールが導入されたかと問われたハミルトンは、「いいえ」と明確に答えた。
「今は、次の週末でより良いパフォーマンスを発揮することに集中しています。これほど根本的なことを、1週間で変えることはできません」
メルセデスでも、モンツァ終盤にチームメイト同士が接触寸前となる場面があった。メルセデスF1のトト・ウォルフ代表も、簡単な解決策はないと語った。
「適切なバランスを見つけるのは、本当に難しいです。私たちは、一歩も引かないライオンのようなドライバーにマシンを任せたいと思っています。でも同時に、チームのことも考えられるドライバーであってほしいのです」
ウォルフ代表はイタリア紙『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』にそう説明した。
一方、バスール代表は、フェラーリのエンジン開発が2027年のさらなる性能向上を見据えていると明かした。
「来年に向けた新しいエンジン『2027年型ADUO-1』を計画しています。当然、私たちの目標はできるだけ早く差を縮めることです。」
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