キャデラックのセルジオ・ペレスが、若手ドライバーを支援する独自の育成プロジェクトを準備していることを明らかにした。
ペレスはマネージャーのハリル・ベシールとともに計画を進めており、今後数カ月以内に詳細を発表する見通しだ。
今回の計画は、マクラーレンのランド・ノリスが立ち上げた若手育成チーム「LN4 Fusion(LN4フュージョン)」に続く動きとなる。
LN4フュージョンは、2027年からFIA F3、フォーミュラ・リージョナル・ヨーロッパ、イタリアF4などへ参戦する予定で、将来的なF2参戦も視野に入れている。
F1イタリアGPが行われたモンツァで、ペレスはノリスの取り組みについて次のように語った。
「ランドは素晴らしい仕事をしたと思います。本当に素晴らしいプロジェクトなので、おめでとうと言いたいです。僕もキャリアの中で、いつか同じようなことをしたいと思っています」
ペレスが若手育成に取り組む大きな理由には、自身がF1へ到達するまでに資金集めで苦労した経験がある。
特にラテンアメリカ出身の若手ドライバーにとって、欧州を中心とするジュニアカテゴリーで十分な活動資金を確保することは、大きな壁となっている。
ペレス自身も、メキシコの実業家カルロス・スリムから支援を受けたことで、F1への道を切り開いた。
「カルロス・スリムがいなければ、僕はここにはいません。彼が僕に注目し、支援してくれたのは本当に幸運でした」
ペレスの育成プロジェクトは、メキシコやラテンアメリカ出身のドライバーだけを対象とするものではないという。
「僕たちのチームは、メキシコ人の才能だけに焦点を当てるわけではありません。世界中のドライバーを候補として検討する用意があります。主に若手ドライバーを対象にしていく予定です」
ただし、現時点でプロジェクト名や活動開始時期、参戦カテゴリー、所属ドライバーなどは正式に発表されていない。
レッドブルのマックス・フェルスタッペンも、ノリスやペレスによる若手支援の動きを歓迎している。
「今は難しい時代です。費用は上がり続けています。だからこそ、支援できる人が多いほどいいと思います。素晴らしい才能があっても、十分な資金を持っていないドライバーがいます」
フェルスタッペン自身も、シムレーシングや「フェルスタッペン・レーシング」を通じて、若手ドライバーの育成に深く関わっている。
「僕たちはF2、F3、F4のドライバーを数多くトレーニングしています。僕は今やっていることに、とても満足しています」
一方、フェルスタッペンは、ノリスのようにF2、F3、F4へ参戦するシングルシーターチームを運営する考えはないと説明した。自身の活動は耐久レースを中心とし、シミュレーターを活用しながら若手を支援する現在の形を続ける意向を示している。
フェルスタッペンは、10月16日から18日までポルトガルで行われるGTワールドチャレンジ・ヨーロッパ最終戦ポルティマオへの参戦候補にも挙がっている。
同じ週末にはWECバルセロナ6時間が開催されるため、フェルスタッペン・レーシングでは、WECにも参戦するジュール・グーノンとダニエル・ジュンカデラを起用できない可能性がある。
「WECと日程が重なっています。そのため、GTドライバーを2人失います。今は誰が代役に最適なのかを検討しています」
フェルスタッペン本人やインディカー王者アレックス・パロウの名前も代役候補として報じられているが、メルセデスAMGは複数の選択肢を検討中としており、現時点でドライバーは正式に発表されていない。
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