フランツ・トストは、2006年にトロロッソとして発足し、2020年にアルファタウリへ名称を変更したチームを、2023年に退任するまで18シーズンにわたって一貫して率いた。
そのトストが、広く批判を集めているF1の2026年レギュレーションを擁護し、物議を醸しているエネルギー管理重視のレース展開は当初から予測できたと主張した。
レッドブルF1のコンサルタントもすでに退いたトストは、ザルツブルクリンクで開催されたADAC GTマスターズを訪れた際、ドイツメディア『Speedweek(スピードウィーク)』に次のように語った。
「新しいレギュレーションによって何が起こるかは予測できました。事前に全員で徹底的に議論していました。エンジニアたちは常に、バッテリー管理が難しくなると強調していました」
トストによると、それでもFIA(国際自動車連盟)とF1がこの構想を採用したのは、自動車メーカーが新たな技術的方向性を望んだからだという。
「私はすべてのレースを面白いと感じました。確かに序盤には、より優れたエネルギー管理によって可能になったと分かる追い越しもありました。しかし、それにもエンターテインメントとしての価値がありました」
「それによってF1が損なわれたとは思いません」
トストは、トップドライバーの間に見られる不満の一部は、ライバルに対して持っていた従来の優位性を失ったことに起因していると指摘した。
「ブレーキングポイントやターンイン、エイペックスを正確に捉えるといった、経験によって築かれた彼らの優位性が失われました。エネルギー管理のために、全員がブレーキングポイントの20メートル手前でアクセルを戻すからです」
「これまでとは異なる種類のドライビングです」
今季の選手権について、トストはアンドレア・キミ・アントネッリが予想を上回る活躍を見せていると認めた。
「これほど中心的な立場で、ここまでワールドチャンピオン争いに加わるとは予想していませんでした。彼は素晴らしい仕事をしています。冷静さを保つことができれば、ワールドチャンピオンになれます」
一方、トストはF1に新規参戦したキャデラックの厳しいデビューシーズンを受け、その運営体制を批判した。
「もっとできると期待していました。米国と欧州の両方にチームを置く体制は複雑です。欧州の拠点に完全に集中した方がいいでしょう。イギリスには既存のインフラがありますが、米国には必要なレベルのものがありません」
トストは、有力ドライバーの所属先が次第に固まりつつある現在のドライバー市場についても、問題ではなく健全な傾向だと考えている。
「トップドライバーたちが今、それぞれの所属チームを選んでいるという事実は、良い兆候です」
さらに、ルイス・ハミルトンについても、近く2028年以降の契約延長が決まるとの見方を示した。
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