ハミルトンとルクレールの争いに批判 アレジ「限度を超えた」/フェラーリF1
■アレジ「限度を超えた」、ペトロフもルクレールを批判
ルイス・ハミルトンとシャルル・ルクレールがメキシコシティGPで激しく争い、期待された1-2フィニッシュを逃したフェラーリに批判が強まっている。
両ドライバーの争い方に加え、チーム内のライバル関係にどう対応するかという統率の問題も浮き彫りになった。
イタリア紙『Corriere della Sera(コリエレ・デラ・セラ)』に寄稿した元フェラーリドライバーのジャン・アレジは、両者がチームではなく「個人的な利益」のためにレースをしているように見えたと指摘した。
「私には、一連の出来事がどれもまともとは思えませんでした。イタリアGPで起きたことが、さらに悪い形で繰り返されました。ようやく2人に勝てるマシンを用意した人々への敬意も欠いています。ルクレールとハミルトンが争う個人的な理由は理解できます。ただ、限度というものがあります。2人はその限度を超えました」
元F1ドライバーのビタリー・ペトロフは、ルクレールの行動をより直接的に批判した。ロシアのスポーツメディア『Championat(カンピオナ)』に対し、次のように語った。
「ルクレールがアタックを仕掛けるのは、フェラーリの2台がマックス・フェルスタッペンやほかのドライバーを引き離してからでよかったのです。待てない理由は何もありませんでした。結局、シャルルはハミルトンから勝利を奪っただけです」
■チームの統率とハミルトンの言動にも厳しい指摘
元F1ドライバーのクリスチャン・ダナーは、問題の根本はドライバー自身ではなく、フェラーリのチーム運営にあるとみている。ドイツのモータースポーツ専門メディア『motorsport-magazin.com』に対し、次のように語った。
「非常に速いドライバーが2人いますが、チームは2人をきちんと管理しなければなりません。それがフェラーリの仕事です」
ダナーはまた、コース外でのハミルトンを「わがままなスター」と評し、その言動がフェラーリF1のフレデリック・バスール代表の仕事にも影響を及ぼしていると指摘した。
「ハミルトンはわがままなスターですし、これからもそうあり続けるでしょう。いつもメディアを通じてチーム内部の問題を表に出し、バスール代表の仕事を難しくしています」
元F1ドライバーのラルフ・シューマッハも、ハミルトンが無線やメディアを通じてルクレールを批判したことに厳しい言葉を向けた。ドイツのテレビ局『Sky Deutschland(スカイ・ドイツ)』に対し、次のように語った。
「私が問題視しているのは、その後の騒動です。無線でチームメートへのペナルティを要求するのは受け入れられません。その上、アル・カポネのような口ぶりで『僕たちには非常に大きな問題がある』と脅しています。私に言わせれば、まるで犬が飼い主を散歩させているようなものです。早急に何かを変えなければなりません」
■ラマースはハミルトンの長期的な視点に注目
一方、元F1ドライバーのヤン・ラマースは、オランダのテレビ局『Ziggo Sport(ジッゴ・スポーツ)』に対し、ハミルトンの方がルクレールよりも戦略的に考えているとの見方を示した。
「フェラーリを見ていると、非常に速いレーシングドライバーと、7度のF1世界王者との違いが分かります。一方はもう少し長期的な視点に立ち、もう一方は短期的なことに集中しています。」




