アントネッリのF1初王座でフェラーリ移籍を望む声が再燃 ウォルフ代表は9年間の育成を強調

2026年11月06日(金)21:30 pm

記事要約


・初王座を獲得したアントネッリにフェラーリ移籍を望む声

・ピエロ・フェラーリやロッシらが将来の加入に期待

・ウォルフ代表は9年間にわたるメルセデスの育成と支援を強調


■イタリアで再燃するフェラーリ移籍待望論

アンドレア・キミ・アントネッリが20歳で初のF1世界王者に輝いたことを受け、イタリアでは将来のフェラーリ移籍を望む声が再び高まっている。

複数の著名人が、アントネッリにフェラーリの赤いレーシングスーツを着てほしいと公言している。

イタリア紙『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デッロ・スポルト)』は、次の見出しでアントネッリを一面に取り上げた。

「キミ・アントネッリは王者になった。その才能とマシン、そしてフェラーリで走らなかったおかげだ」

この見出しは、フェラーリが幼少期のアントネッリの獲得を見送った一方で、メルセデスが長期的な育成計画を立てて支援してきた経緯を踏まえたものだ。

フェラーリ創業者エンツォ・フェラーリの息子、ピエロ・フェラーリも、スイス紙『Blick(ブリック)』に次のように語った。

「キミが赤いレーシングスーツを着る姿を、何よりも見たいと思っています」

フェラーリではルイス・ハミルトンとシャルル・ルクレールの対立が表面化しており、こうした発言のタイミングも注目される。

■ウォルフ代表「育成システムの勝利です」

一方、メルセデスF1のトト・ウォルフ代表は、フェラーリがアントネッリを単に「取り逃がした」とする見方に反論した。

「もしキミがフェラーリやレッドブルにいたなら、起用をためらっていたでしょう。彼をいきなり最高のマシンに乗せることは決してなく、オリバー・ベアマン(ハース)のように小規模なチームに預けていたはずです」

ウォルフ代表は「私たちにはキミのための計画とスケジュールがありました」と述べ、アントネッリの初王座は、本人と家族を中心に築いたメルセデスの9年間の育成計画の成果だと説明した。

「最高のコーチ、最高のツール、F1マシンでのテストの機会を用意しました。彼のキャリアに必要な資金は、すべて私たちが負担したのです。これは私個人の勝利ではありません。育成システムの勝利です」

■ロッシらも将来のフェラーリ加入に期待

MotoGPのレジェンド、バレンティーノ・ロッシもメルセデスの役割を称賛しつつ、将来的なフェラーリ移籍に期待を寄せた。

イタリア紙『Corriere della Sera(コリエレ・デラ・セラ)』に、次のように語った。

「彼にはさらに世界王座を獲得してもらいたいです。それからフェラーリで走る姿を見られたら素晴らしいですね。イタリアのスポーツファン全員にとって、まさに夢がかなう瞬間でしょう」

ただし、ロッシは当面、メルセデスで実績を重ねることが重要だと考えている。

「今はメルセデスで自分のキャリアを築くことに集中すべきです。私が考えているのは、世界王座を4回か5回獲ることです。彼はまだとても若いので、いつか別の道を選び、新たな意欲を見いだしたくなるかもしれません。その段階でフェラーリとの関係を築き始められたら、素晴らしいことだと思います」

元フェラーリ会長のルカ・ディ・モンテゼモロも、イタリア公共放送RAIのラジオ局『Rai Gr Parlamento』の番組『La politica nel pallone』で、同様の希望を語った。

「彼がフェラーリのマシンで走る姿を見られなかったのは残念です。数年後にはフェラーリに乗れることを願っています」

さらに、アントネッリがチームメイトのジョージ・ラッセルを「徹底的に打ち負かした」と表現し、すでに偉大なドライバーの仲間入りを果たしたとの見方を示した。

元F1ドライバーのラルフ・シューマッハは、ドイツのテレビ局『Sky Deutschland(スカイ・ドイツ)』で、将来の移籍についてさらに踏み込んだ。

「いずれ実現します。そうなるべきだと思います。特に、ローマ教皇が彼にフェラーリで走るよう命じたら、なおさらです」

兄のミハエル・シューマッハがフェラーリでドライバーズタイトル5連覇を達成したシューマッハは、ウォルフ代表についてこう語った。

「いつかウォルフも、キミを手放さなければならないと気づくと思います。」

Xでポスト Fbでシェア