F2は、イタリアGP開催中のモンツァで、2027年から2029年まで使用する新型マシンを発表した。空力性能を見直してレース中の接近戦を促すとともに、走行特性をF1マシンに近づける狙いがある。
新型マシンには、現行のダラーラ製シャシーとメカクローム製3.4リッターV6ターボエンジンを継続使用する。シャシーを維持するのは、チームのコストを抑えるためだ。
一方、前後のウイングは再設計された。FIAのシングルシーター部門を率いるニコラス・トンバジスによると、変更はウイングだけでなく、フロアを含む空力全体に及ぶ。現行のF1マシンに近い空力設計を取り入れ、前走車をより近い距離で追えるようにすることを目指す。
FIA(国際自動車連盟)のモハメド・ビン・スライエム会長は、若手ドライバーをF1に向けて育成することが引き続き最優先だと述べた。
イタリア紙『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デッロ・スポルト)』に対し、次のように語った。
「このマシンは、若手ドライバーを刺激し、最高峰のレースに向けた準備を支えるよう設計されています」
F1のステファノ・ドメニカリCEOは、同一仕様のマシンで競う形式がF2の根幹であり続けると強調した。
「このマシンは革新性と安全性を兼ね備え、ドライバーが技量を発揮できる公平な競争環境を維持しています。才能あるドライバーたちが最高峰で活躍する機会を懸けて戦い、自らの物語を紡いでいく姿を楽しみにしています」
F2のブルーノ・ミシェルCEOは、車載スターターの導入も明らかにした。これにより、スピンやエンストの後も、外部の助けを借りずにエンジンを再始動できるようになる。搭載に合わせ、ヒューランド※が現行ギアボックスの改良型を開発した。
ヒューランド(Hewland):モータースポーツの世界で広く知られる、イギリスの有名なギヤボックスの専門メーカー
ただし、空力変更が実際のレースにどう影響するかは、まだ分からない。ミシェルCEOは、22台が同時に走るまでは判断できないと述べている。
開発車両は2026年6月に初走行を済ませている。F2は各チームへの部品供給を同年12月と2027年1月に予定している。
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