メルセデスF1のトト・ウォルフ代表がアゼルバイジャンGPを欠席した背景には家族の事情があり、イタリアで9歳の息子ジャックのカート参戦を見守っていた。元F1ドライバーのゲルハルト・ベルガーも同じ理由で現地を訪れており、自身の9歳の息子ヨハン・ベルガーがジャックと競い合っていた。
67歳のベルガーはオーストリア紙『Österreich』に対し、ウォルフ代表とはカート会場で定期的に顔を合わせるようになったと語った。
「僕たちは定期的に顔を合わせます。カートの話だけをするわけではありません。ニキ・ラウダの息子たちである兄のルーカスと弟のマティアスもよく加わります」
ベルガーは、息子を見守ることが自身にとって重要な取り組みになったと説明した。
「僕はこれを自分の使命にしました。僕にとって、これは何かを伝え、自分の子どもの一人と親密な関係を築く機会です」
ベルガーは、ジュニアレースがどれほど変わったかにも触れた。
「僕たちがこうして30分話している間も、9歳の息子は向こうに座ってデータを分析しています。それだけ、今の少年たちには質の高いトレーニングが必要だという話につながります」
ベルガーは、ウォルフ代表が率いるメルセデスのアンドレア・キミ・アントネッリについても質問を受けた。
「キミをマックス・フェルスタッペンやアイルトン・セナと比べることは、まだできません。彼にはまだ長い道のりがあります。しかし、その速さ、軽やかさ、若さ、そして爽やかな人柄を考えれば、彼はF1の新しいスターです。よほどのことが起きなければ、彼は今年F1世界王者になるでしょう。キミとトトのためにも、僕はうれしく思います」
一方、ベルガーは新世代F1マシンの一面には、今も不満を抱いている。
「僕が気になるのは、オーバーテイクがもはやブレーキングで勝負するものでも、命がけで仕掛けるものでもなく、純粋にエネルギーマネジメントで決まるようになったことです。だからこそ、F1の黄金時代にレースができたことを、毎日うれしく思います。」
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