・FIA会長選にティム・メイヤーが出馬、現職を厳しく批判
・現会長ビン・スライエムは反論し「選挙活動に加担しない」と強調
・ビン・スライエムはV8復活構想を推進、チームから一定の支持も
F1統括団体FIA(国際自動車連盟)のモハメド・ビン・スライエム会長が、再選に向けた動きを本格化させている。
物議を醸す現職のビン・スライエムはF1イギリスGPの週末に現地入りしたが、そこでF1界に精通するティム・メイヤーが対抗馬としてFIA会長選に出馬することを発表。選挙は12月中旬にウズベキスタンで実施される予定だ。
ティム・メイヤーは、かつてF1スチュワードを務めた人物で、伝説的なマクラーレンのチーム代表だったテディ・メイヤーの息子でもある。出馬にあたり、彼は現会長への厳しい言葉での批判を展開した。
「現会長は4年前に良いアイデアを掲げて就任しました。しかし最終的には権力の集中ばかりが目立ちました」とメイヤーは語った。
「モハメドには失望しています。彼にはリーダーとしての資質が欠けていると思います」
これに対しビン・スライエムは、オランダの『Formule 1』誌の取材にこう応じている。
「そんなことを言う人に同情します。そういう人たちは、もうFIAと関係を持っていないのです」
「真実がどうかは、今FIAで働いている人たちに尋ねればわかるはずです。彼らには発言する権利があります」
「ティム・メイヤーは確かにスチュワードとして働いていましたが、FIA内部の人間でも職員でもありません。私はそういうやり方で選挙活動をするつもりはありませんし、自分を弁護する必要も感じていません。もっとやるべきことがあるのです」
「彼が何を言おうと自由です。アラブのことわざでこう言います──『舌に骨はない』」
F1パドック内、特にチーム首脳陣やドライバーの間では、「FIAは新たな時代を迎えるべきだ」との空気が広がっている。
一方でビン・スライエムは、安価でシンプル、軽量かつ観客を魅了する“V8パワー”の復活に向けた構想を打ち出し、一部からは支持を集めている。これは「完全に持続可能な燃料」を用いたもので、すでにチーム側からも前向きな姿勢が示されているという。
「チームはこの方向性に賛同しています。2029年までには実現したいと思っています」と63歳のビン・スライエムは述べた。
「これはF1を持続可能かつ手の届くものに保つための正しい方向です。F1には無限に金があると思っている人もいますが、実際にはそうではないのです」
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