・ストロールが無線で「最悪の車」と発言し再び物議
・ラルフ・シューマッハは擁護しつつも発言に苦言
・「育ちの問題」とまで非難、チームへの影響を指摘
ランス・ストロール(26歳)が再び、その言動をめぐって大きな批判にさらされている。
長年“ペイドライバー”と揶揄されてきたストロールは、アストンマーティンF1チームの地元シルバーストンで7位フィニッシュを果たした直後、「正直言って、これまで運転した中で最悪のクソ車だった」とレースエンジニアに対して辛辣な無線を飛ばした。
元F1ドライバーのラルフ・シューマッハは、ストロールに対する批判が時に行き過ぎていると認めつつも、今回の発言には強く苦言を呈した。
「我々が彼に対して厳しすぎると批判されることもあるが、それはある程度事実だと思います。難しいコンディション下でもしっかり走れているのですから」と、シューマッハは『Sky Deutschland(スカイ・ドイツ)』に語った。
「フェルナンド・アロンソとの比較は難しいです。アロンソは年齢を重ねながらも今なお素晴らしい仕事をしているのですからね」
しかし、ストロールのピリピリしたコース外での態度については、シューマッハも擁護しなかった。
「今回の発言には正直がっかりしました。これは育ちの問題だと思います」と、F1界のレジェンド、ミハエル・シューマッハの弟であるラルフは続けた。
「周囲への影響を想像してほしいですね。メカニックたちは昼夜を問わず働いてマシンを仕上げているのに、そのチームオーナーの息子がこういう言葉を放つのは……」
「率直に言って完全に受け入れがたい。絶対にやってはいけないことですし、言語道断です。これは“育ちの悪さ”の表れですよ。彼は一体どんな映画の世界に生きているのかと思ってしまいます。せっかくの自分の結果を台無しにしてしまっているんです」
「アストンマーティンのファクトリーでは大きなテントを設けて祝賀イベントが行われていました。チームにとっては重要なポイントだったし、メカニックやスタッフにとってはボーナスにも関わります」
「そんな中でレースを走った本人があんなことを言って台無しにするのなら、『息子よ、座ってチームに謝れ』と言うしかないですね。」
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