【F1新車カラー】アルピーヌ、船上で2026年F1始動 新型A526カラー公開、全面刷新マシンの正体とは

2026年01月23日(金)21:36 pm

記事要約


・アルピーヌはMSCクルーズと船上イベントを行い、2026年型A526のカラーリングをバルセロナで初披露した

・A526は新レギュレーション対応で全面刷新され、全長200mm短縮・全幅100mm縮小・30kg軽量化を実現した

・ガスリーとコラピントは未知の新時代に現実的姿勢で臨み、1月26日の公式シェイクダウンから本格始動する


【動画】BWTアルピーヌF1チーム 2026年型F1マシン新車発表

■アルピーヌ、2026年シーズンへ“出航” MSCクルーズとバルセロナでA526カラーを披露

BWTアルピーヌF1チームは、2026年に導入される新たな技術レギュレーションのもとで始まる新章に向け、2026年FIA F1世界選手権への取り組みを正式にスタートさせた。

チームはスペイン・バルセロナで、プレミアムパートナーのMSCクルーズと協力しシーズンローンチイベントを開催。地中海を航行する客船「MSCワールド・エウローパ」の船上で、2026年型マシン「A526」のカラーリングを発表した。

A526のカラーは、伝統的なアルピーヌ・ブルーと、タイトルパートナーBWTを象徴する鮮烈なピンクを融合したもの。バルセロナ港に停泊する同船の「パノラマ・ラウンジ」で、ピエール・ガスリーとフランコ・コラピントの2人が新リバリーをお披露目した。

また、エグゼクティブ・テクニカル・ディレクターのデイビッド・サンチェスがプロジェクトの詳細を説明し、フラビオ・ブリアトーレとマネージングディレクターのスティーブ・ニールセンが、2026年に向けたチームの方針を語った。

■ブリアトーレ「白紙の状態から、より競争力を高める大きな機会」

フラビオ・ブリアトーレは、次のように述べた。

「本日はBWTアルピーヌF1チームにとって、新しい章の始まりです」
「パートナーのMSCクルーズとともに、MSCワールド・エウローパの船上でこのようにシーズンを始められることを大変うれしく思います。新たな技術レギュレーションにより、白紙の状態から取り組めることは、私たちにとって大きなチャンスであり、過去のシーズン以上に競争力を高める機会になります」
「エンストンのファクトリーでは、この数カ月間、A526の設計と製作に向けて休む間もなく取り組んできました。2026年からはメルセデスAMGが新パワーユニットとギヤボックスを供給してくれます。このパートナーシップには大きな期待を抱いています」
「このイベントでリバリーを披露するにあたり、タイトルパートナーのBWT、ホストのMSCクルーズ、プレミアムパートナーのEniを含む多くのパートナーの皆さまにご参加いただけたことは、本当に素晴らしいことです。新たなパートナー、そして既存のパートナーの皆さまに、チームへのコミットメントに感謝します。特に昨年はサーキットで厳しい状況が続いた中で、支えていただきました」

■“唯一無二”の船上イベント 1月26日(月)の公式シェイクダウンへ

イベントが行われたMSCワールド・エウローパは、イタリアのチヴィタヴェッキア(ローマ近郊)を月曜日に出航し、バルセロナへ向かった。

F1の全チームと同様、次の目的地はバルセロナで、そこで1月26日(月)に公式のF1シェイクダウンが始まる。A526が本格的に動き出す最初の機会となる。

チームは船内のパノラマ・ラウンジで、2026年シーズンに臨むカラーリングとパートナー陣を披露した。床から天井までの窓に囲まれた劇場空間で、印象的な自然の景観を望む独特のロケーションでもあった。

会場には新旧パートナーに加え、世界各地のメディアが集結。シャシーとパワーユニットの両方に大きな変更が加わる新シーズンを前に、“未知”への期待感が漂った。

■A526は「前から後ろまで」全面刷新 全長200mm短縮・全幅100mm縮小、30kg軽量化

A526は、シャシーからパワーユニットまで、前から後ろまで完全に新設計されたマシンだ。サイズと重量は大きく見直され、全長は200mm短縮、全幅は100mm縮小され、最低重量は30kg軽量化されている。

デイビッド・サンチェスは、次のように語った。

「レギュレーションの観点で言えば、この1年は本当に特別なものになりました。これほど大きな変更がある中で、このプロジェクトは非常に興味深い挑戦であり、私たちも全力で取り組んできました」
「最終的に、近年のマシンより短く、よりスリムになり、空力面でも探れる自由度があります。アクティブ・エアロが復活し、前後ウイングを可動式にできるようになります。グリッド上の多くのドライバーにとって、これまで経験したことのない要素になるでしょう」
「ダウンフォースとドラッグの低減は、より良いレースにつながると見込まれています。ファンの皆さんも興味深く見てくれるはずです」
「そしてもちろん、2026年はメルセデスAMGと提携し、パワーユニットは電動パワーの比重が増えます。ここ数カ月から数週間にかけて、ブリックスワースの新しい仲間たちと緊密に連携できたことは素晴らしい経験でした。パッケージを最大限に生かす方法を、共に理解しようとしています」
「パワーユニットの課題と100%持続可能燃料に加え、今年は新しい用語にも慣れる必要があります。オーバーテイク・モード、ブースト・モード、リチャージといった言葉が、私たちの語彙に入ってくるでしょう」
「エンストンの全員が、来週バルセロナでA526について多くを学び、理解を深めながらスタートできることを楽しみにしています」

■ガスリー「期待は設定しない」 コラピント「初のフル参戦へ“学び続けたい”」

ピエール・ガスリーはF1参戦10年目、アルピーヌでは4年目のシーズンを迎える。2025年はチームの獲得ポイントの100%を1人で稼ぎ、年間で10回Q3に進出。強い楽観とともに2026年を見据える。

ガスリーは、次のように述べた。

「キャリアの中で、クルマ全体がこれほど大きく変わるのは初めてです」
「もちろん誰もが未知の領域に入りますが、ドライバーとしてはそれがとてもワクワクします。チームがここまで到達するまでの道のりは長く、私たちはこの新レギュレーションに備えて、この1年シミュレーターで懸命に準備してきました。エンストンの全員が、可能な限り最高のパッケージを開発するために、とてもハードに働いてきたことも分かっています」
「来週のシェイクダウンから始まる年初の数週間で見えるものは興味深いでしょう。ただ、それが最終形ではありません。走るたびに学び、パッケージ全体を開発し続けます」
「自分には何の期待も設定していません。チームと一緒に改善点を理解するために本当にハードに働き、1日1日を積み重ね、シーズンを通してできる限り競争力を高めたいと思います。興奮も楽観もありますが、目標はあくまで現実的です。今の気持ちは、A526の準備でチームがすべてのマイルストーンを達成したことへの、大きな誇りです」

フランコ・コラピントも、2026年を前向きな気持ちで迎える。最高峰の舞台で成長を続けながら、初のフルタイム参戦に臨む。

コラピントは、次のように語った。

「まず、本当にワクワクしています」
「キャリアで初めて、テストから開幕戦までフル参戦に向けた“きちんとしたオフシーズン”を過ごせました。これは自分にとってとても重要で、このプロジェクトの一員だと強く感じられますし、最初からチームのみんなと一緒にしっかり働けるという意味でも大きいです」
「マシンを見て、シミュレーターで準備する機会も十分にありました。もちろん、これまで経験したものとはまったく違いますし、それはグリッド上の多くのドライバーも同じだと思います。パッケージから最大限を引き出すには、新しい“コツ”や新しい課題があり、それを素晴らしい挑戦だと感じています」
「チームの全員が良いシーズンに向けて強くモチベーションを持っているのは分かっています。自分は序盤のレースでできるだけ多くを学び、積み上げて、成長し続けたいです。それがチームとしての競争力につながればうれしいです」

また、リザーブドライバーとしてポール・アロンがラインアップを補完し、2年目のシーズンを迎える。

アロンは次のように述べた。

「F1の新時代の一員になれることが本当に楽しみで、できる限り多くを学びたいです」
「リザーブドライバーとして、新しいシステムを素早く理解し、シミュレーターで多くの時間を過ごして、チームが迅速に開発を進められるよう支えることが重要になります。その機会を楽しみにしていますし、シーズン開幕が待ちきれません」

さらに、12月のアブダビでA525を初めてテストしたクッシュ・マイニは、アルピーヌ・アカデミーのドライバーとして活動を継続。FIA F2にフル参戦する一方で、リザーブドライバーも兼務し、育成ドライバー陣の一角を担う。

■シルバーストンでのシェイクダウンを経てバルセロナへ 2月はバーレーン、開幕は3月8日オーストラリア

チームは週の早い段階にシルバーストンでシェイクダウンを実施し、新システムの初期確認と新車の検証を行った。その後、バルセロナへ移動し、月曜日から始まる公式のF1シェイクダウンに備える。

この先は2月にバーレーンで3日間×2回のセッションが予定されており、その後は3月8日にオーストラリア・メルボルンで行われる開幕戦へと向かう。

ブリアトーレは次のように締めくくった。

「このスポーツで、これほどの変更が見られるのは珍しく、勢力図を揺るがす可能性があります。私たちは一歩ずつ進みます。開幕戦でどの位置にいるのか、ましてや最終戦でどうなっているのかは分かりません」
「開発は極めて重要です。各サーキットでパッケージを最大化するための学習と理解が、成功を大きく左右します。これは長い旅であり、私たちはその道のりを楽しみにしています」
「ピエールとフランコの目には強いハングリーさがあります。昨年は誰にとっても簡単ではなく、彼らにとっても同様でした。彼らが最も競争力のある位置で才能を示せるようなクルマを用意することが、私たちの責務です」

●2026年F1新車発表スケジュール

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