シャルル・ルクレールがF1イギリスGPを制し、これまで何度も勝利を逃してきたシルバーストンで、ついに初優勝を飾った。
2021年と2022年には、いずれもレース終盤まで優勝争いを展開しながら勝利を逃していたルクレール。今回はポールポジションのアンドレア・キミ・アントネッリをスタートでかわして首位に立つと、序盤からチームメートのルイス・ハミルトンとの差を広げた。
ピットストップのタイミングで一時的に首位を明け渡したものの、再びトップに戻るとレースをコントロール。終盤には新しいタイヤを履いたアントネッリが急速に接近したが、アントネッリにマシントラブルが発生し、追撃は途絶えた。
その後、レース終盤にセーフティカーが導入され、再スタートは行われず、セーフティカー先導のまま終了。ルクレールは2024年アメリカGP以来となるF1優勝を手にした。
この勝利は、フェラーリにとってF1通算250勝目。チームが1951年にF1初勝利を挙げたシルバーストンで、節目の勝利を達成したことにも特別な意味があった。
F1公式サイト『Formula1.com』は、レース後のルクレールのコメントを次のように伝えている。
「信じられないような気分です。残念ながら、終わり方は自分が夢見ていたものではなかったかもしれません。それでも、ここ数戦は特に厳しい週末が続き、マシンの感触を取り戻すために多くの努力を重ねてきました。その末に勝つことができました」とルクレールは語った。
「昨日のスプリントと予選の間に何かを見つけられたと感じていましたが、それを今日のレースで確認する必要がありました。そして今日、マシンの感触は本来あるべき状態に戻っていました。本当に、本当にうれしいです」
ルクレールはイギリスGPを迎えるまで、厳しい2026年シーズンを過ごしていた。3月の日本GP以来、表彰台から遠ざかり、モナコとバルセロナではクラッシュ。チームメイトのハミルトンに後れを取るレースも続いていた。
それだけに、シルバーストンでの勝利は、ルクレール自身にとってもフェラーリにとっても大きな意味を持つ結果となった。
一方、ルクレールは、アントネッリにトラブルが発生していなければ、終盤の首位争いは非常に厳しいものになっていたと認めた。
「キミとの勝負は接戦になっていたと思います。彼は僕に追いついてくるときに非常に速かったので、首位を守るのはとても難しかったでしょう」
「その後、彼にトラブルが起きたと聞いたので、『よし、かなり大きな差があるから、このまま問題なくいけるはずだ』と思いました。しかし、最後にセーフティカーが入り、なぜか周回遅れのマシンが僕たちを追い越す必要があったため、セーフティカー中はずっと時速100kmから120kmほどで走っていました」
低速走行が続いたことで、ルクレールのタイヤは完全に温度を失っていた。
「タイヤは完全に冷え切っていました。そのため、再スタートには不安がありました。サーキットに来ているファンにとっては残念だったと思いますが、ヘルメットの中では、再スタートがなく、勝利を守れたことに安堵していました。本当にうれしいです」
過去には勝利目前で悔しい結果を経験してきたシルバーストンで、ルクレールはようやく表彰台の頂点に立った。フェラーリの歴史的な250勝目は、ルクレールにとっても長く待ち望んだ特別な勝利となった。
●【F1イギリスGP|決勝】ルクレール優勝 ハミルトン戒告処分も英国勢2人が表彰台、フェルスタッペンは終盤ストップ
●フェラーリが新F1会場マドリングで実走テスト ルクレールとハミルトンが200km初走行、建設作業は継続中
●アップデート連発のフェラーリF1、課題をハミルトンとルクレールが語る・・・メルセデス代表が予算に驚き
TopNewsをフォロー・購読