フェラーリは、F1チームとして初めてマドリードの新グランプリサーキット「Madring(マドリング)」を走行した。
同会場では今年9月にスペインGPが初開催される予定で、F1世界選手権カレンダーへの初登場まで残り10週間を切っている。
シャルル・ルクレールとルイス・ハミルトンは、プロモーション撮影を目的とするフィルミングデー※で走行を分担。全長5.4kmの半公道レイアウトで、規定上認められている最大200kmを走行した。
※フィルミングデー:プロモーション撮影を目的とした走行日
今回の走行により、フェラーリは他チームに先駆けて、新たなコースレイアウトを確認する機会を得た。
今回のセッションは、単にF1マシンをコース上で走らせるだけでなく、9月のスペインGPに向けた運営面の総合リハーサルとしても実施された。
サーキット主催者は、次のように発表した。
「スクーデリア・フェラーリHPとのF1フィルミングデーにより、サーキットのF1デビューを前に、イベント運営、インフラ、安全システムを実際の条件下でテストすることができました」
スペイン紙『AS(アス)』は、サーキット広報担当者のコメントとして次のように伝えている。
「走行中には、アスファルトの状態、サーキットの反応、縁石、ランオフエリア、安全手順、通信、各運営チーム間の連携、マーシャルの対応、そしてイベントを支える常設インフラの機能を確認することができました」
これに先立ち、マドリード市は7月9日、建設作業と走行テストを行うため、午前7時から午後10時までサーキット周辺で交通規制を実施すると発表していた。
フェラーリが公開した映像には、ルクレールがほこりの残るピットレーンを離れていく様子が収められており、会場周辺では現在も建設作業が続いていることがうかがえる。
スペイン通信社『EFE』によると、一部のグランドスタンドやパドック施設、その他のインフラについては、スペインGP開催前に行われるFIA(国際自動車連盟)の最終公認検査までに完成させる必要があるという。
新会場の準備が遅れる可能性を指摘する声が繰り返し上がってきた中、F1マシンによる初走行が実現したことは、予定通りの完成に向けて準備が進んでいることを示す大きな節目となった。
スペインGPの広報担当ディレクターを務めるニラ・フアンコは、準備状況について次のように語った。
「1年半前、私たちはひとつの野心的な挑戦を発表しました。多くの人が不可能であり、さらには無謀だと考えていたものですが、今では現実になっています」
「大変な作業でした。何カ月もの間、疑念と戦ってきました。私たち自身の疑念ではなく、周囲から向けられた疑念です。簡単ではありませんでした。天候でさえ私たちを少し追い詰めましたが、準備は予定通り進んでおり、予定通り完成させます」
IFEMAマドリード執行委員会のホセ・ビセンテ・デ・ロス・モソス会長も、プロジェクトに対する批判に反論した。
「ここまでたどり着くのは簡単ではありませんでした」
「私たちは、このプロジェクトに対する不信感や疑念を植え付けようとする偏った報道を数多く見聞きしてきました。私たちは、これまで成し遂げてきた仕事を誇りに思っています。」
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