メルセデスF1のトト・ウォルフ代表は、マックス・フェルスタッペンがメルセデスに加入する可能性は当面低いと認めた。
一方で、数年後に再び機会が訪れる可能性は否定していない。
ウォルフ代表は、ザントフォールトでオランダ紙『Algemeen Dagblad』の取材に応じた。
メルセデスは、フェルスタッペンがレッドブルとの契約を2030年末まで延長する前から、ジョージ・ラッセルとアンドレア・キミ・アントネッリのコンビを継続することが正しい道だと判断していたという。
「このドライバーラインアップは、まさに理想的で、チームに前向きな流れを生み出しています。それによって2人も、そして私自身も成長できます。ジョージは、速くて若いチームメートが隣にいることで、自分の力を最大限に引き出せます。だからこそ、マックスがレッドブルに残ることは、私には非常に理にかなっているように思えました。結局のところ、お互いのことをよく分かっています。『知らない悪魔より、知っている悪魔の方がいい』ということです」
ウォルフ代表は、メルセデスとフェルスタッペン陣営が、ともに戦う可能性を探っていた1年前とは、状況が大きく異なることを認めた。
「当時は両陣営が、一緒にやっていけるかどうかを探っていました」
それでもウォルフ代表は、将来に向けた可能性をわずかに残している。
「2、3年後に何が起きるか、様子を見ればいいのです。そのころには再び契約が切れ、彼にはおそらく1つだけではなく、3つか4つの選択肢があるかもしれません」
ウォルフ代表は、現在のレッドブルの苦戦を理由に、フェルスタッペンが慌ててチームを離れる必要はなかったとの見方も示した。
「現在、レッドブルが少し後れを取っているのは明らかだと思います。しかし、もう少し時間がたてば、再び輝くでしょう。長期的に見れば、おなじみの顔ぶれが再び先頭争いを繰り広げることになると、私はまったく疑っていません」
ウォルフ代表は、フェルスタッペンがF1以外の活動で大きな自由を求めていることについても、それがメルセデスのようなトップチームへの加入を難しくするとの見方を否定した。
その例として、メルセデス在籍時のルイス・ハミルトンにも、F1以外の活動を幅広く認めていたことを挙げた。
「2018年、モンツァとシンガポールでのレースの間に、彼が自身のトミー・ヒルフィガーのコレクションを発表するため、ロンドン、上海、ニューヨークを飛び回ったことを、私は決して忘れません」
これに驚いていたのが、ニキ・ラウダだった。
「彼は『君がこんなことを許しているなんて、信じられない』と私に何度も言っていました。それでもルイスは魔法のようなラップでポールポジションを獲得し、日曜日の決勝では圧倒的な勝利を収めました」
ウォルフ代表にとって、フェルスタッペンがレッドブルへの忠誠を貫くことは、これまで築いてきた功績を損なうものではないという。
「重要なのは、その動機に筋が通っていることです。すべての選手権タイトルを狙うのか、それとも困難な時期であっても、自分を育て、チャンピオンにしてくれたチームに忠誠を尽くすのかです。彼がレッドブルで何度も世界王者に輝いたドライバーとして記憶されるのか、それとも、その先に別の道が開けるのか。それは未来が示すでしょう。」
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