F1ドライバー協会(GPDA)の会長を務めるアレックス・ブルツは、批判を集めている2026年のF1レギュレーションについて、抜本的な見直しは不可能だったものの、ドライバー側の働きかけによって、すでに変更が進められていると語った。
元F1ドライバーのブルツは、マックス・フェルスタッペンをはじめとするドライバーや関係者から不満の声が相次いでいることを認める一方、こうした論争はF1の商品価値を損なっていないと説明した。
ブルツはオーストリア紙『Österreich』に次のように語った。
「ドライバーや関係者からは多くの不満が出ていました。しかし、それによってF1の商品価値が損なわれたわけではありません。それどころか、視聴率は素晴らしく、若い視聴者層も最後まで見続けています」
フェルスタッペンは現行マシンを最も率直に批判しているドライバーであり、F1を再び楽しめるようになるかどうかが、自身の長期的な去就にも影響すると繰り返し語っている。
「近年の主役の一人(フェルスタッペン)が自身の将来に疑問を投げかければ、当然さまざまな疑問が生まれます。その答えを出せるのは彼だけです。本人も今後どうなっていくのか、まだ完全には分かっていないのだと思います。ただ、私は彼がF1に残ると考えています」と、ブルツは語った。
「結局のところ、最も速く、最も格好いいマシンがあるのはF1です。そして、レギュレーションが改善され、彼が望む方向へ戻りつつあることも分かります」
ブルツは、フェルスタッペンが不満を抱くことにも理解を示した。
「彼の気持ちは理解できます。レギュレーションをあまりにも大きく、急激に変更しすぎたのかもしれません」
ドライバー協会の会長として、ブルツはGPDAがFIAやパワーユニットメーカーに対応を促し、規則の修正において中心的な役割を果たしてきたと強調した。
「私たちはすでに取り組んでいます。GPDAが関与していなければ、レギュレーションが修正されることはなかったでしょう。ただし、パワーユニットメーカーに対する公平性を考えれば、抜本的に変更することはできず、段階的に見直すしかありませんでした。今後2年間で多くの変化が起きるでしょう」
「内燃エンジンが担う割合は再び高まりますが、ハイブリッドの要素は残ります」
一方、コース上の戦いについて、ブルツは開幕前にジョージ・ラッセルをワールドチャンピオン候補に挙げていた自身の予想が、実現から遠ざかっていることを認めた。
「僕は本当にラッセルに賭けていましたか?」ブルツは冗談を交えながら、次のように続けた。
「冗談はさておき、キミ・アントネッリは新しいマシンとエネルギーマネジメントへの要求に完璧に対応していますが、ジョージは苦戦しています。それに、キミは好青年で、周囲には友人しかいないように見えます。」
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