・ランビアーゼには複数のチームが強い関心を示していた
・マックス・フェルスタッペンのレースエンジニアであるランビアーゼは多くの成功に貢献してきた重要人物
・ランビアーゼの後任探しをするのがレッドブルの今後の課題となる
元F1ドライバーのクリスチャン・アルバースは、レッドブルのマックス・フェルスタッペンのレースエンジニアとして知られるジャンピエロ・ランビアーゼについて、アストンマーティンF1チームを含む複数のチームが獲得に動いていたことを明かした。ランビアーゼがいかにパドック内で高い評価を受けているかが浮き彫りとなっている。
アルバースは、キャリア初期にランビアーゼと仕事をした経験を持つが、オランダの新聞『De Telegraaf』に対し次のように語っている。
「もちろん彼に電話しましたよ。どういう状況なのか知りたかったですし、水面下でいろいろ動いていましたからね。1、2カ月前にはアストンマーティンに関するうわさも耳にしていました」
アルバースやオランダ人ジャーナリストのエリック・ファン・ハーレンによれば、ランビアーゼには複数の魅力的な選択肢が提示されていたという。その中にはアストンマーティンでのチーム代表職の可能性や、ウィリアムズが興味を持っていたという情報も含まれていたようだ。
最終的にマクラーレンへの移籍を決断したランビアーゼについて、アルバースは次のように語った。
「彼にとって、これが最良のチャンスです。自分のキャリアをマネジメントしなければならないのは、ドライバーだけではありません。チーム代表やエンジニア、メカニックなど、誰しもがそうです。常にアンテナを張り、自分にとってより良い選択肢を見極める必要があります。ドライバーであれメカニックであれ、F1界にいる人間なら、職種に関わらず誰もが持っている向上心なのです」
アルバースはまた、マクラーレンを選んだ決断を支持している。
「誰もが成長したいと願うものです。単純な話です。アストンマーティンの噂が出て以来、さまざまな動きがあり、他のチームからも接触があった。ランビアーゼはチャンスを掴んだんです」
アルバースはフェルスタッペン陣営もこの決断を支持していたはずだと付け加えた。
「ドライバーに忠実であり続けることもできます。彼は実際マックスに対して非常に献身的です。二人は間違いなく相談したはずですが、これほどのチャンスが訪れたなら、マックスや周囲の人々も『この機会を逃さないように』とアドバイスしたはずです。ランビアーゼはまさにそれを実行に移したのです」
さらにアルバースは、レッドブルでは同様の長期的なキャリア形成を提示できなかった可能性にも言及している。
「ランビアーゼは将来的にチーム代表へと上り詰めることができると思います。しかしレッドブルにはその道がありません。だから長く悩む必要はなかったのです。彼はレッドブルで大きく成長しましたが、チャンスを逃せば後悔することになります。彼は素晴らしい選択をしたと思いますよ」
ランビアーゼの移籍は、必然的にフェルスタッペンの去就に関する憶測を再燃させている。元F1ドライバーのラルフ・シューマッハは、この動きがフェルスタッペンの将来的なレッドブル離脱の兆しになり得ると指摘している。
しかし、マックス・フェルスタッペンの父であるヨス・フェルスタッペンはこの見方を真っ向から否定。
「ラルフはデタラメばかり言っている」と一蹴した。
さらにオランダのモータースポーツメディアである『RaceXpress』に対しては次のように語っている。
「彼(ランビアーゼ)が離れることは以前から分かっていたことです。これは彼にとって素晴らしいチャンスですし、私たちも理解しています。『このチャンスを掴むべきだ!』と伝えました。後はローラン・メキース率いる技術陣がGP(ランビアーゼの愛称)の後任を見つけられるかにかかっています」
かつてマックスは「GPが辞めるなら自分も辞める」と発言したこともあったが、ヨスは現在の状況は異なるとみている。
「それは何年も前の話ですし、特に4度の世界タイトルを獲得して以降は状況が変わっています。マックスとランビアーゼはすでに多くのことを共に成し遂げてきました。最終的に決めるのはマックスですが、私は彼がF1で走り続けると思っています。」
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