F1規則修正も波紋続く フェルスタッペン「本物のモータースポーツ」を求めて、ル・マン優勝とF1タイトルどちらを選ぶ?

2026年04月22日(水)20:08 pm

記事要約


・F1はドライバーやファンの声を広く反映し、2026年レギュレーションの修正を決定
・インディカードライバーのパト・オワードが、現代F1を「人工的」と厳しく批判
・フェルスタッペンは現時点でF1離脱の意思はないと示唆


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■2026年F1レギュレーションの修正を正式決定

F1は、物議を醸している2026年レギュレーションを巡り、4月20日に重要な採決が行われた。ドライバーやファンからの批判が高まる中、一定の修正が加えられることになったのだ。

予選や決勝における微調整、エネルギーマネジメントに関する細かな変更などが議論の対象となり、各チーム、FIA、そしてFOM※が、ドライバーやファンからの懸念に対応する形で合意に至った。

※FOM:Formula One Managementの略称。F1世界選手権の商業権(放送権、スポンサーシップ、開催契約など)を一括して管理・運営する組織

FIA会長のモハメド・ベン・スレイエムは、決定に先立ちドライバーたちと緊密に協議を重ねてきたことを明かした。

「本日(4月20日)のCEOおよびチーム代表会議に先立ち、2026年レギュレーションの変更案について、FIAとF1ドライバーの間で建設的かつ協力的な議論が行われたことを嬉しく思います。ドライバーたちは、特にエネルギーマネジメントの分野において、安全で公平かつ競争力のあるレースを実現するために必要な調整について、非常に貴重な意見を提供してくれました」

同会長はまた、安全性が最優先事項であると強調し、最終案は会議後にFIA世界モータースポーツ評議会による電子投票にかけられた。

■現代F1を「人工的」と批判するオワード

しかし、パドックの外ではより厳しい批判も上がっている。
インディカードライバーのパト・オワードは、現在のF1の方向性に対して痛烈な見解を示した。

「年々変わりすぎています。正直に言って、今のF1マシンやシリーズの方向性は間違っていると思います。見れば分かる通り、人工的なのです。僕がF1を目指していたのは名声やお金のためではありません。あのマシンが本当に魅力的で、それをドライブすること自体が特別な体験だったからです。スイッチ操作で“人工的に速くする”ことは望んでいません。これはマリオカートではありません。私たちはレースをしているのです。正直なところ、今のF1に関わりたいとは全く思いません。今のF1は人工的なショーであり、まったく興味を感じません」

一方で、より冷静な見方もある。
元F1ドライバーのネルソン・ピケJr.は、スペインのモータースポーツメディア『Soy Motor』に対し、現行ルールは関係者全体による合意の産物であると指摘した。

「このレギュレーションはFIAだけが決めたものではありません。チーム、メーカー、FIAなど、すべての関係者が関与して決めたものです。FIAやF1だけを非難するのは公平ではありません。理想的な形を目指してルールが進化していくのは当然のことです。レースが面白く、ファンが満足していれば適応すべきですが、現時点ではドライバーもファンも十分に満足しているとは言えません」

■フェルスタッペン「本物のモータースポーツ」を求めて

議論の中心にいるのは、やはりレッドブルのマックス・フェルスタッペンだ。その率直な発言が、将来に関する憶測をさらに加速させている。

現在、ニュルブルクリンク※やGT3マシンでの走行に多くの時間を費やしている理由について問われると、フェルスタッペンは次のように語った。

「本物のモータースポーツが何かを思い出させてくれるからです。僕が育ってきたモータースポーツの雰囲気と同じものがあります」

※ニュルブルクリンク:北コース(ノルドシュライフェ)とGPコースの2つからなるサーキットの総称で、一般的には北コースを指す

一方、メルセデスのジョージ・ラッセルは、こうした不満もF1の一部だと語る。

「F1はどのドライバーよりも大きな存在です。それもこのスポーツの一部です。2022年のマシンは激しくバウンシングしてドライバーの背中に負担をかけていました。マシンは大きく重く、高速コーナーでは扱いづらかったですが、マックスは勝利していたため、同じような不満を口にすることはありませんでした」

議論が続く中、フェルスタッペン自身は現時点でF1を去る考えはないことを示唆している。
ル・マン優勝とF1タイトルのどちらを選ぶかと問われると、次のように答えた。

「F1での5度目のタイトルを選びます。ル・マンはもう少し年齢を重ねてからでも狙えると思います。今年はタイトルを取れないかもしれませんが、ル・マンは45歳でも戦えますから。」

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