・コラピントの将来に疑問符、アルピーヌが2027年の角田裕毅起用を検討か
・母国の熱狂的な支持を受ける一方、アルピーヌの冷徹な人事が障壁に
・ピケJr.はアドバイザー、 ブリアトーレ周辺の厳しさに警鐘を鳴らす
アルピーヌのドライバー、フランコ・コラピントのF1での将来に、新たな不透明感が漂っている。アルピーヌが2027年に、現在レッドブルのリザーブドライバーを務める角田裕毅の起用を検討しているとの噂が浮上しているためだ。
アルゼンチン出身のコラピントは、商業面・政治面の双方で強力な後ろ盾を持つ。先週末、ブエノスアイレスで開催された大規模なデモンストレーションイベントには約60万人もの大観衆が詰めかけ、その絶大な人気を証明した。
アルゼンチンGP復活に向けた機運が高まる中、コラピントは旧型のアルピーヌ車をドライブしたほか、伝説のドライバー、フアン・マヌエル・ファンジオが駆った名車メルセデス・ベンツW196のレプリカでの走行も披露した。
しかし、長期的なシート確保については疑問が強まっている。アルピーヌは近年、ジャック・ドゥーハンの解雇に象徴されるように、ドライバー人事で冷徹な判断を下す傾向を見せているためだ。
元F1ドライバーのネルソン・ピケJr.は、アルピーヌF1のアドバイザーであるフラビオ・ブリアトーレの周辺環境について、非常に厳しいものであると指摘している。
「私にとって最大の間違いは、フラビオをマネージャー兼メンターとして受け入れたことでした。それは私と両親の判断ミスでした。本当に信頼できる人物がいなかったのです。
彼は常に6人、7人、あるいは8人ものドライバーを抱えており、私はその中の一人、単なる“数合わせの存在”に過ぎなかったのです。
彼は自分自身が最大の利益を得るために、パズルのピースを動かすように人材を扱っていました 」とピケJr.はスペインのモータースポーツメディア『Soy Motor』に語った。
現在もブリアトーレがアルピーヌにおいて影響力を持ち、当初はコラピントの強力な支持者でもあったが、ピケJr.は若手ドライバーを取り巻く環境に警鐘を鳴らす。
「フランコに適切な導き手がいるのであれば、彼の利益を最優先に守らなければなりません。それが最も重要です」
コラピントはブリアトーレの支援を受けているものの、公式なマネジメントはBullet Sports Management(※レーシングドライバーのマネジメント会社)が担当している。
ピケJr.は、これについても懸念を示している。
「多くのドライバーを抱える大規模なマネジメントチームに所属していると、個人のプライオリティ(優先順位)は二の次になります。必要なのは、自分のために戦ってくれる本当の味方なのです。」
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