フラビオ・ブリアトーレは、アンドレア・キミ・アントネッリを完全に見誤っていたことを認めた。
アルピーヌF1のアドバイザーを務めるブリアトーレは、モナコGPで5戦連続優勝を達成した19歳のアントネッリを称賛するF1関係者の一人に加わった。
「19歳にしてグランプリ5連勝を果たすとは、一体どんなドライバー、どんな怪物なのでしょうか」とブリアトーレは語った。
ブリアトーレによれば、アントネッリに対する第一印象は誤ったものだったという。
「昨年初めてアントネッリを見たとき、まるで小さな子どものように見えました。そんな少年が、あれほどの勇気と決意を持っているとは信じられませんでした。アントネッリは本当に過小評価されていました」
ブリアトーレは、アントネッリの初期の印象をMotoGPの伝説的ライダー、バレンティーノ・ロッシになぞらえた。
「帽子の下から小さなカールした髪をのぞかせながら現れたんです」と笑顔で振り返った。
「彼はキャリア初期のロッシに少し似ています。私たちはみな、トト・ウォルフが素晴らしい仕事をしたからこそ、彼は優れたドライバーなのだと思っていました。ウォルフがアントネッリを見つけてきたのです」
ブリアトーレは当初、アントネッリの成功をメルセデスの強力なマシンによるものだと考えていたことも認めた。2025年にはジョージ・ラッセルと並んでも、まずまずのパフォーマンスにとどまっていたからだ。
「彼はいつも、多かれ少なかれチームメイトの後ろにいました」
しかし、今季ここまでの5連勝によって、その考えは完全に変わったという。
「1勝ならあり得ます。少し運が味方することもあります。2勝目だって、赤旗(中断)の恩恵を受けたのかもしれません。そういうことは起こります。ですが、彼は今や5戦5勝です」
特にブリアトーレが感銘を受けたのは、モナコGPのリスタートでルイス・ハミルトンと並んだ場面だった。
「グリッドでのリスタートで、隣にはハミルトンがいました。しかもハミルトンはスタートがうまいですからね……。フェラーリにとっては勝利をつかむ絶好のチャンスだったかもしれません。それでも彼は勝負師でした」
「彼がやったことは信じられないものでした。本当に驚異的です。脱帽です」
ブリアトーレは、選手権リーダーであるアントネッリにニックネームまで付けていることを明かした。
「私はアントネッリを“リッチョリーノ(カーリーヘア)”と呼んでいます」と笑った。
「アントネッリのことが大好きです。まだ子どもだと分かるので、愛情を持って接する必要があります。ですが、ヘルメットをかぶればアントネッリはビースト(野獣)になります」
76歳のブリアトーレは、今やタイトル争いの中心にいるのはアントネッリだと考えている。
「今や世界選手権を勝ち取るには、誰もが彼を倒さなければなりません」
そして、自らの見立てが間違っていたことを改めて認めた。
「私は間違っていました。アントネッリがこれほど強く、これほど決意に満ちたドライバーになるとは思っていませんでした。彼はもうミスをしません。すべてを正しくこなしています。アントネッリは新たな怪物です」
また、アントネッリのチームメイトであるラッセルには厳しい言葉も送った。
「ラッセルは本気で目を覚ます必要があります」
F1バルセロナ・カタルーニャGP決勝前の時点で、ラッセルはアントネッリに68ポイント差をつけられていた。しかし決勝では、ラッセルが2位でフィニッシュし、アントネッリがリタイアに終わったことで、両者の差は50ポイントまで縮まった。
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