F1は、スパ・フランコルシャンでのテレビ中継をめぐり、2026年型マシンのエネルギーマネジメント問題の実態を意図的に隠しているとの見方を否定した。
ドイツの『Sky Deutschland(スカイ・ドイチュラント)』の解説陣は、マシンがケメルストレートの終端に達する前に、オンボードカメラから繰り返し別の映像へ切り替えられ、速度やバッテリーのグラフィックもほとんど表示されていなかったと指摘した。
「なぜ最後まで映し続けないのでしょうか。私には理解できません」と実況のサッシャ・ルースは語った。
これに対し、元F1ドライバーのティモ・グロックは次のように答えた。
「速度低下を見せたくないからでしょう」
F1はこの指摘を否定し、ドイツ誌『Auto Motor und Sport(アウト・モーター・ウント・シュポルト)』に対し、中継映像の選択に『政治的意図はない』と説明した。
また、情報を隠しているわけではないと強調し、すべてのオンボード映像は全編視聴可能だと付け加えた。
しかし、ドライバーたちは問題の大きさを率直に語っている。
「ブランシモンでは、バッテリーの電力が尽き、速度が320km/hから270km/hまで一気に落ちます」と現F1王者のランド・ノリスは語った。
リアム・ローソンは、ドライバーがいかに徹底したエネルギー管理を強いられているかを説明した。
「オー・ルージュを過ぎる頃には、エネルギーはほぼ残っていません。そこからターン5〜8、ターン9〜10、ターン11〜12にかけてエネルギーを回生しなければなりません。今季ここまでで最悪の感覚です。シルバーストンの方がまだましでした」とローソンは語った。
「ジュニアカテゴリーで走っていた頃、このサーキットではいつも攻めていました。でも、それはもう終わりました」
ハースのオリバー・ベアマンも次のように付け加えた。
「レースモードでは、信じられないほど退屈になるでしょう。まったく楽しくありません。だから僕は、もう次のハンガリーGPを楽しみにしています」
マックス・フェルスタッペンは、このレギュレーションにより、伝統あるスパ・フランコルシャンを走るF1マシンが、しばしばF3マシン並みの出力になっていると語った。
「セクター2の大部分では、内燃エンジンだけで走っています」とフェルスタッペンは述べた。
「つまり、450〜500馬力くらいで走っているということです。おそらくF3マシンと同じくらいの出力だと思います。ただ、そこにF1のダウンフォースが加わっている状態です。ですから、運転していてあまり刺激的ではないことは想像できると思います。ただ正直に言えば、ここでまた不満ばかり言うつもりはありません。外に出た瞬間に、誰かに怒られそうですから」
GPDA(グランプリ・ドライバーズ・アソシエーション)の理事を務めるカルロス・サインツは、F1はいずれレギュレーションを修正しなければならないと語った。
「同時に、自分が身を置くスポーツを批判し続けたいわけではありません。それで状況が良くなるわけではないからです」とサインツは述べた。
「ただ、2022年や2023年のシミュレーションで、こうなることが示されていたのだとすれば、なぜこのコンセプトが承認されたのか理解できません。当時、何が起きたのかを知りたいです。これは本来、起きるべきではなかったことだからです」
ルイス・ハミルトンもまた、このレギュレーションがどのように承認されたのかに疑問を呈した。
「承認したのが誰であれ、その人物は今も職を失っていません」とハミルトンは指摘した。
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