ハンガリーGP予選後、レッドブルがマックス・フェルスタッペンのメディア対応を大幅に短縮する異例の措置を取った。
フェルスタッペンは予選中、無線でマシンについて「空力的に壊れている」と訴え、予選後には「運転できる状態ではない」とまで言い切り、不満を爆発させた。
2026年型マシンへの厳しい批判が続く中で取られた今回の措置は、将来を巡る憶測が絶えない状況も相まって、新たな波紋を広げている。
フェルスタッペンは予選を6番手で終えた後、マシンの不安定な挙動について強い不満を口にした。
予選中には無線で「空力的に壊れている」と訴え、予選後には次のように説明した。
「タイヤが劣化しているんじゃありません。マシン自体が劣化しているんです。バランスに問題があるだけならまだしも、それが周回ごとに変わってしまうと、非常に厄介です」
さらにフェルスタッペンは、現在のマシンをほとんど信頼できない状態だと明かした。
「決勝までにこれを直さなければいけません。見ても分かるように、このマシンは運転できる状態ではありません。最終コーナーでステアリングを切り込んだら、まるでマシンの後部が存在しないかのようでした。本当に異常です。これまでにもかなり多くの問題がありましたが、そのたびに違う問題が起きているように感じます。それが状況をコントロールすることをさらに難しくしています」
こうした厳しい発言の直後、レッドブルはフェルスタッペンのメディア対応を大幅に短縮した。
通常であれば、予選後にオランダ人記者団の取材に5分以上応じるフェルスタッペンだが、この日はチームの広報担当者によって約2分で打ち切られた。
さらに、国際メディア向けの取材も約90秒で終了した。レッドブルは、短縮の理由について「チームミーティングが予定されていたため」と説明した。
しかし、チームメイトのアイザック・ハジャーは、同じミーティングへの参加が必要だったにもかかわらず、その後も長時間にわたって取材対応を続けていた。
この異例の対応は、フェルスタッペンの将来を巡る不透明な状況が続く中で行われたこともあり、さまざまな憶測を呼んでいる。
一方、元F1ドライバーのラルフ・シューマッハは、トラブルが繰り返し発生する背景には、フェルスタッペンのドライビングスタイルも関係している可能性があるとの見方を示した。
「正直に言えば、マックスは常に限界まで攻めるドライバーですから、何らかの理由で彼自身にも原因があるのかもしれません。もしかすると、彼のドライビングスタイルによってマシンに多くを求めすぎているのかもしれません。ハジャーには、こうした問題がほとんど起きていないと言わざるを得ません」
「こうした問題は、いつもマックスに起きています。昨年ほどダウンフォースのないマシンだという現実を受け入れるしかないのかもしれません。それだけのことなのかもしれません」
マシンの問題とは別に、フェルスタッペンは、自身のレースエンジニアであるジャンピエロ・ランビアーゼの将来的な後継候補として、トム・ハートをレッドブルに残留させるため、自ら働きかけていたことも明かした。
ハートは当初、ウィリアムズでアレクサンダー・アルボンのレースエンジニアに就任する予定だった。
フェルスタッペンは、オランダのメディア『Viaplay』に対し、次のように語っている。
「僕は、トムが別の役割であれば、本当にチームに残りたいと思っているように感じていました。マイアミGPの頃から、『こういうアイデアはどうだろう』という話を始めました。そのとき、彼がその話にとても前向きだったのを感じました。あとは、トムにもう少し大きな役割を任せる適切なタイミングを見極めるだけです」
一方、アルボンもハートを高く評価しながら、移籍が実現しなかったことを認めた。
「トムは素晴らしい人物で、本当に優秀なエンジニアだと思います。でも、僕たちにはほかにも選択肢があります。もちろん、トムが来てくれるなら最高だと真っ先に思いました。でも、最終的には実現しませんでした。」
【関連記事】
●【F1ハンガリーGP|予選Q3タイム差】ノリスがフェラーリ勢を抑えてポール獲得 フェルスタッペンはスピン、ラッセルはストップ
●フェルスタッペンの“新たな相棒”をめぐり、ウィリアムズの計画が頓挫 クルサードがアルボン陣営に加入か
TopNewsをフォロー・購読