フェルスタッペンの“新たな相棒”をめぐり、ウィリアムズの計画が頓挫 クルサードがアルボン陣営に加入か

2026年07月25日(土)14:05 pm

記事要約


・クルサードがアルボンの助言役として陣営に加わったとの報道

・アルボンは開発の遅れを認めるもチームの中長期的な方向性には自信

・トム・ハートの加入計画はメキース代表の説得で実現せず


■クルサードがアルボン陣営の助言役に加入か

元レッドブルF1ドライバーのデビッド・クルサードが、ウィリアムズの2027年のドライバーラインアップをめぐる不透明感が高まる中、アレクサンダー・アルボンの個人マネジメント体制に、経験豊富な助言役兼メンターとして加わったと報じられている。

アルボンは今後も、Grip Sports Management(グリップ・スポーツ・マネジメント)会社を通じて、ジャック・ヘクストール=スミスによるマネジメントを受ける。

クルサードはアルボンのキャリアを全面的に管理するのではなく、既存の体制を補完する立場になるという。契約、キャリア上の判断、チームとの関係、F1界の複雑な政治的事情について、アルボンに助言するとみられている。

クルサードとアルボンは、タイ系イギリス出身のアルボンがレッドブルに所属していた時代から面識がある。

また、ヘクストール=スミスも、F1通算13勝を挙げたクルサードと良好な関係にあるとされる。この新たな体制は、ベルギーGPが開催されたスパ・フランコルシャンで、すでに非公式な形で機能していたようだ。

7月17日(金)のフリー走行では、クルサードがアルボンと長時間にわたって話し込む姿が目撃されている。

■アルボンもウィリアムズの開発遅れを認める

最近のウィリアムズでは、カルロス・サインツがチームに残留するかどうかに注目が集まっている。しかし、アルボン自身が長期的にチームに満足しているかどうかも、次第に重要なテーマになりつつある。

ウィリアムズは30歳のアルボンを引き留めたい考えのようだ。しかし、アルボンはベルギーGPで、マシン開発が難航し、チームが中団のライバル勢に後れを取っていることを認めた。

最近のウィリアムズの問題について問われたアルボンは、次のように答えた。

「本当に、いろいろな要素が少しずつ重なっています。ここ2戦で見えている問題に、特定の傾向が一つあるわけではありません。何より、ほかのチームはアップグレードを持ち込んでいます。僕たちもシルバーストン(イギリスGP)で小規模なアップグレードを投入しました。それは機能しましたが、現実を直視しなければなりません。ほかの中団勢との差はかなり開いています。マシンに投入したアップグレードによって性能は向上していますが、彼らと戦うには十分ではありません」

■中長期への懸念は否定「再建段階にある」

それでもアルボンは、ウィリアムズ全体の方向性には自信を持っていると強調した。中長期的な将来に懸念はあるかと問われると、アルボンは否定した。

「いいえ。僕たちは、シーズン序盤の立ち位置と比べて後退しているだけです。アップデートの投入開始が遅れました。周囲のチームより、持ち込んだアップグレードは少なかったはずです。だから今は、その過程にいるだけです。僕たちは再建段階にあります。やるべきことはたくさんあります。ファクトリーでも多くの変化が起きていますし、さまざまな面でもどかしさはありますが、必要なのは辛抱です。舞台裏では多くのことが進んでいて、すべてチームを良くするためのものです。ただ同時に、残念ながら、一部のアップグレードやプロセスには少し時間がかかっているようにも感じます」

■アゼルバイジャンGPのBスペック車にも過度な期待はせず

ウィリアムズはアゼルバイジャンGPに向けて、より軽量な「Bスペック車」を準備している。ただし、サインツと同じく、アルボンもそれがすぐにマシンを一変させるとの期待には慎重な姿勢を示している。

このパッケージがウィリアムズの今後の開発をどれほど左右するのかと問われると、アルボンは次のように答えた。

「それほど大きくはありません。僕たちにとって一番大きいのは、規定最低重量に達することだと思います。重量は大きな課題として取り上げられてきましたし、それが今回のアップグレードの主な目標であることも分かっています。まだほかにも取り組むべき領域があります。純粋なダウンフォース性能だけを見ても、僕たちはほかのチームに匹敵できていません。だから、その部分にはまだ取り組む必要があります」

アルボンは、ウィリアムズがかなり早い段階から2027年型マシンへ重点を移し始めているとも語った。

「だからといって、現行車の開発を打ち切るという意味ではありません。ただ、チームにとって何が最善かを考え、長期的な視点も持っています」

■トム・ハートのウィリアムズ加入はメキース代表が阻止か

興味深いことに、アルボンの助言体制が変更されたのは、ウィリアムズのアルボン側ガレージをめぐる別の人事計画が頓挫した後のことだった。パフォーマンスエンジニアを務めてきたトム・ハートはレッドブルを離れ、アルボンのレースエンジニアに就任する準備を進めていたと報じられていた。

しかし、レッドブルF1のローラン・メキース代表が、マックス・フェルスタッペンのレースエンジニアを務めるジャンピエロ・ランビアーゼの後任候補としてミルトン・キーンズに残るようハートを説得したため、レッドブルに残留することになったという。

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