キャデラックのテストドライバー、コルトン・ハータが、ハンガリーGPのフリー走行1回目(FP1)で再びF1マシンをドライブした。
しかし、2027年のF1レギュラー昇格を目指す道のりには、スーパーライセンス取得条件という壁が立ちはだかり、厳しい局面を迎えている。
一方、レギュラードライバーのバルテリ・ボッタスは、自身のシート争いよりも、ハンガリーGPで大規模アップグレードを投入したアストンマーティン・ホンダの動向を警戒している。
26歳のハータは、ハンガリーGPのFP1でボッタスに代わり、キャデラックのF1マシンをドライブした。
6週間前のバルセロナ・カタルーニャGPでは、セルジオ・ペレスのマシンを担当しており、今回が2度目のFP1出走となった。
ハータは次のように語った。
「またFP1で走る機会をもらえて、とても興奮しています。経験を積める絶好のチャンスですが、もちろん最終的な目標はチームの開発に貢献することです。前回マシンに乗ったのは6週間前ですが、その間にも大きな進歩がありました」
「僕の仕事は、ドライバーたちがハンガリーGPで可能な限り最高のパフォーマンスを発揮出来るようサポートすることです。同時に、チームの長期的な開発目標に役立つフィードバックを提供することでもあります。そして個人的には、今後の走行機会に向けて、より良い土台を築きたいと思っています」
インディカーで成功を収めたハータは、将来のF1レギュラー候補として期待され、キャデラックへ加入した。
しかし、現時点ではF1参戦に必要なスーパーライセンス取得条件の40点を満たしていない。
現在のスーパーライセンスポイントは34点で、残る6点を獲得するには、FIA F2選手権でランキング8位以上に入る必要がある。しかし、8大会終了時点でランキング16位に低迷しており、2027年のF1昇格は厳しい状況となっている。
ハータの昇格が難しくなれば、以前「ハータは自分の後任候補として準備されている」との噂を「まったくのでたらめだ」と一蹴していたボッタスの立場は、むしろ強まる可能性がある。
ただし、ボッタスが現時点で最も気にしているのは、自身のシート争いではない。ハンガリーGPで投入されたアストンマーティン・ホンダの大規模アップグレードだ。
ボッタスは次のように語った。
「いろいろな噂があります。僕が聞いた話では、従来のままなのはフロントサスペンションだけで、それ以外はすべて新しくなっているそうです。実際にどうなるのか見てみましょう。とても興味があります」
ボッタスは、エイドリアン・ニューウェイ代表が主導する大規模アップグレードによって、アストンマーティン・ホンダが一気に競争力を高める可能性に警戒感を示した。
「その一方で、少し不安でもあります。もし彼らが大きく前進すれば、僕たちが最後尾になってしまいますから」
その後に行われたハンガリーGP決勝では、キャデラック勢は2台ともレース中盤にマシントラブルを訴え、リタイアとなった。
ボッタスは左フロントから煙が出ていると訴え、ゆっくりとピットへ戻った。
ピットレーンからスタートしたペレスも、無線で「サスペンションがおかしい」と訴え、ゆっくりとピットへ戻った。左フロントタイヤは大きく揺れていた。
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